セントオーディン 代表・デザイナー 永井 純 氏にインタビューしました。

社名:セントオーディン
設立:2001年1月
役職:代表・デザイナー 永井 純
住所:大阪市西区京町堀1-13-2
URL:http://st-odim.com

事業内容
大阪市西区にある靭公園の花と緑に囲まれたリビングのような場所で、一人一人のお客様のためのオリジナルデザインのオーダーメイドのお洋服を創っている。
TVドラマへの衣装提供も行っている。
主な提供作品:連続テレビ小説「べっぴんさん」「マッサン」「カーネーション」、映画「そして父になる」(『第66回カンヌ国際映画祭 審査員賞』を受賞)
2016年10月には念願のパリコレを開催(【 St.ODIM 2017 Spring & Summer Collection in PARIS 】)

 

会社の誕生

セントオーディンをオープンするまで、デザイナーとして約4年間会社に勤務し、その後フリーランスで企業と契約して服のデザインを手がけていました。
しかし、デザインを続けるうちにある疑問が沸き起こりました。それは取引先の要望に応じた安い値段での服作り。安い服に仕立てるには生地や裁縫の費用を安くすることとなります。そして期待に応えて出来上がった服も売れなければ焼却されました。
そんな仕事を続けるうちに「こんな仕事で良いのだろうか」と思うようになりました。
そんなある日、自分が着るためのスーツを探しにショッピングに出てみたものの、自分が思い描くようなスーツには巡り合うことができませんでした。
その時、だったら「自分が欲しいスーツを自分で創ろう!」と思い、自分でお店を立ち上げることをしました。

お店の名前はオーダーメイドで創られるお洋服から出るパワーが街を元気にすると信じて、大阪発のファッションを世界へ発信する為、( St.ODIM (セントオーディン): 後ろからローマ字読みすると " 御堂筋 " になる。) と名付けたお店を大阪の西区京町堀にてオープンいたしました。
独立当時はスタッフを2名(1名外部)雇いましたが、お店が靭公園の沿い2階にあるため全然お客様が来られず、悪戦苦闘の日々でした。
そんなときに思ったのが、「お店を売るのではなく街を売ろう」と思いました。当時の靭公園は今のように綺麗ではなかったので、人通りも少ない状態でした。
そこで公園の美化活動に取り組みながら、同時に「京町堀輪舞曲(ロンド)」という京町堀近辺のガイドMAPを作って京町堀という街を知ってもらおうと地元のお店を1件1件回って、掲載をお願いして歩き回りました。
最初は掲載に賛同してくれるお店も少なかったですが、毎年地道に活動を続けたことで徐々に京町堀に人が集まってくるようになりました。今では毎年5月に開催する靭公園のバラ祭に2日間で多くの人が集まってくるような公園に生まれ変わりました。
「靱公園を人の来る公園に」という願いは達成できました。今では少子化とは無縁のように多くの子どもたちで賑わう公園となりました。
そこで長く続けてきたバラ祭から手を引き、2018年からは次のステージへ移ります。
地域に根ざした活動を続けるうちに徐々にお店の認知度も上がっていき、今では18歳から95歳まで幅広い世代のお客様に世界で一着のオーダーメイドのお洋服を創らせていただいております。

入会のきっかけ

七夕の日。短冊に願いごとを書くときに、ふと天から「パリコレ」という言葉が降ってきました。
それまではパリコレを意識していたわけではなかったので、パリコレという言葉が唐突に降ってきて戸惑いましたが、短冊にパリコレと書きました。
ちょうどその頃に家のテレビが壊れたので買いに行こうとしていたところへ、当時の堺市倫理法人会会長の鈴木憲ニ郎さんと当時の小川太郎近畿方面副方面長がお店まで倫理法人会の説明に来られました。
私はもともとテレビ好きなので、モーニングセミナー(朝会)が行われている時間帯はいつもテレビを見ていましたが、その日は偶然テレビが壊れていたため、翌朝の堺市倫理法人会のモーニングセミナーに参加できました。
あの日テレビが壊れていなかったら倫理法人会にも入っていないと思うとご縁の不思議さを感じます。

 

転機となるような学びは? 倫理に入会してよかったことは?

自分が良いと思ったことをただ誠実に行うことを学ばせていただきました。そのきっかけはゴミ拾いです。
私の家からお店までの通勤途中に橋を2つ通ります。その橋はいつもゴミで汚いのですが、何日かに一日はゴミが綺麗に掃除されていることに気が付きました。
そして毎週モーニングセミナーで参加しているうちに、誰かがやってくれている橋のゴミ拾いを自分が行ったら良いのだと思い、早速始めました。

ゴミ拾いをしていると大量のゴミが集まります。その中でもタバコの吸殻がとても多いことに気がついたので、ある日100日実践の報告で濱浦相談役に「タバコの吸殻がとても多いからJTさんにタバコのポイ捨て問題を解決する提案をしようと考えている」と相談すると、濱浦相談役から「永井さん、それは攻め心が入っている。自分が良いと思うこと他人に求めずに、ただ自分が良いと思ったことをやれば良いよ」と教えていただきました。
この一言のお陰で、自分の良いと思うことでもそれを他人に求めることは攻め心になってしまうのだと気づかせていただき、とても良い学びとなりました。

 

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

倫理法人会の会員特典である倫理指導を受けられることをお勧めします。
倫理指導の良いところは自分一人では気づかないことを指導担当の指導を通じて気づかせていただけることです。
私は七夕で書いたパリコレに行くのにどうしたら良いのかを相談しました。相談した指導担当はパリコレを知らなかったので、相談はパリコレの説明から始まりました。
相談を進めていくうちに指導担当から思いもよらぬことを指導されます。その指導内容が「お母さんに永井さんがお腹に宿られたときのことを聴いて下さい」でした。
そうは言っても当時別々に暮らしている母に質問するきっかけが作れずにいました。そんな時、母からもらった電話で「友達から昭和の物が欲しいと頼まれたんやけど、あげてもいいよね」と相談され、あげようとしている母の昭和のものというのをいろいろ聞いてみると、まだ見たこともない品 名がでてきたため、帰省した時に見せてもらった後に友人にあげることになりました。
そんな話をしていると、ずっと抱えていたあのことを質問できるのは今しかないと思い、実家に帰ることになりました。
実家に帰ると、この時しか質問できないと思い、母に「私がお腹に宿ったときのことを教えてほしい」と聞きました。
最初は「そんな昔のこと忘れたわ」と言っていた母でしたが、徐々に当時のことを思い出し、私が産まれた日のことを教えてくれました。
出産当日、病院に駆けつけた父を見つけた看護師さんが「お父さんも立ち会われますか」と言われ、父も素直に分娩室に入ってきたそうです。当時はまだ男性が出産に立ち会うのが珍しい時代だったので、意外でした。
そして、産まれてきた私を最初に抱きかかえた父が私に「よう来たな」と言ってくれた言葉を思い出しました。
 この話を聞いた半年後に母が亡くなりました。今振り返ると、あの時指導を受けていなければ自分が産まれた日の父とのエピソードを思い出すこともなかったと思い、倫理指導を通じて大切なことを知ることができて良かったです。

 

今後のビジョン

6年間想い続けてきたパリコレの夢を2016年10月3日に叶えることができました。当日は遠方のパリまで倫理法人会の仲間も含め大勢の方が応援に駆けつけていただきました。
パリコレを実現するまで何度も投げ出したいときもありましたが、倫理法人会の仲間をはじめ、多く方に支えられてここまでやってこれたことに感謝しております。
これからも私が創った服を着て幸せになる人が世界中に増えるように、心を込めてお一人お一人のためのオーダーメイドのお洋服を創り続けます。

 

【取材 大阪みなと倫理法人会 事務長 黒河 龍二】
【カメラマン 枚方・交野倫理法人会 写真スタジオハート 上田 哲也】

取材を通じて永井さんの「意志の強さ」「発想の豊かさ」「素直さ」を感じました。
やると決めたことは徹底してやる意志の強さ。店ではなく街全体を活性化させるための発想力。ゴミ拾いや倫理指導で指導されたことを受け入れる素直さ。
それが京町堀を活性化させ、夢であったパリコレの実現へと繋がったのだと思いました。
これからも永井さんが創ったお洋服で幸せになる人が増えることが楽しみになる取材となりました。ありがとうございます。

【永井純 氏の所属単会 → 大阪みなと倫理法人会