会員企業訪問記

ナカザワ建販株式会社

ナカザワ建販株式会社 代表取締役社長 中澤秀紀 氏にインタビューしました。

たくさんあるグループ会社を通し、近畿一円で「家を建てる」資材のことなら全てお任せできるという、幅広い事業展開をされているナカザワ建販株式会社を訪問しました。
和泉市にある本社は、広大な敷地に2年ほど前に新築され、設備が充実しているのはもちろん、掃除も行き届いていてピッカピカの快適空間です。そして、近畿各地に点在する拠点を含めると従業員は500名にものぼります。
もともとは建材を販売する建材屋として現会長のお父さまが創業されました。その後、家を建てるために必要なプレカット・外装工事や太陽光などを扱うようになり、遂には、グループ会社で住宅会社からの請負企業として新築から中大規模の施工ができるまでに事業を拡大されて今に至ります。
2年前に新築された本社ビルには、これほど大きくなっても創業時代を忘れることのないように、当時のデスクがそのまま展示されています。(写真)

展示されている創業時代のデスク

会社は、会長のころから倫理法人会に入られており、職場の教養を使った朝礼を長く続けてこられています。500名もの従業員を抱えても全員が同じ方向を向いて進んでいけるのは、毎日各職場で同じものを読み、それぞれの感じ方や思いを知り合う機会が用意されているからだと思います。現社長が入社された時すでにこの朝礼は行われており、当たり前にするもの、と違和感なく受け入れられました。そして、社員に道徳心が備わる効果を感じて継続されています。

そんな環境で従業員ともフランクに話せる若き社長ですが、社長就任が予定される3年前の営業部長の時には力不足を感じ、自分の力ではどうしようもないクレームや課題が続いた時に、得意先からの帰り車で阪神高速湾岸線の橋の上、大泣きをしてしまったこともあったそうです。
社長就任前に、会社のことはほとんどおっしゃらないお母さまから手渡された1冊の冊子。小学生の時の卒業文集で、そこには、将来の夢。「社長になる」と書かれていました。社長になると言う夢を忘れていたので、見た瞬間、「社長にならなければならないが、社長になりたい」という気持ちに変わりました。今まさに、なりたかったものになった人の強さと推進力を発揮されています。

新しく設立された単会の副会長として積極的に参加されるようになってからは、気づき、学びが多いそうです。やればやるだけ楽しく、今では自分の成長が楽しいとおっしゃる爽やかな笑顔が印象的でした。

取材後記

 

2年前には「第一回学生に教えたい働きがいのある企業大賞」で受賞された同社。
常に多くの勉強を積み、社員との距離を無くす努力をされています。しっかりした経営理念を作り、今後もそれに基づいた「理念経営」を続けていくと強い言葉で締めくくられる社長のもと、ますます発展されてゆくことと思います。

(取材・文:大阪府倫理法人会 広報委員長 神門 剛 大阪府倫理法人会 広報委員長 森本 華織)

「第一回 学生に教えたい“働きがいのある企業大賞”フジサンケイビジネスアイ賞受賞」

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。