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ナカタ産業株式会社 代表取締役 中田 惠三氏にインタビューしました。

企業情報
社名:ナカタ産業株式会社
創業:昭和60年2月1日
設立:昭和61年7月21日
役職:代表取締役
住所:大阪府吹田市西の庄町2-31
URL:http://www.nakata-sangyo.co.jp

 

 

 

事業内容

現在第35期、社員数27名、仕事内容は「ビル総合メンテナンス業」で私が創業者です。建物本来の価値を保ち続けるため、35年の実績で積み上げてきたノウハウ、最新機器の導入等で、一般ビル・マンション・プール等の給排水設備・空調設備・営繕工事・清掃などに至るまで幅広く対応させていただき、お客様の建物を全面的にサポートさせていただいております。また、マンション管理業務もさせていただいております。
ナカタ産業の特色としては、通常ある営業部門がありません。お客様には技術者が直接説明させていただきますので、精度の高い説得力のある報告や見積が伝えられ喜んでいただいております。
2019年12月には吹田市において、アサヒビール吹田工場の南隣に新社屋を建設することができました。建築中には躯体の鉄骨柱に、社員全員のサインをしました。これは社長ひとりで建てたのではなく、全員の力の結集がこの新本社という形になったものという意味でこの事業をさせていただきました。
また、2011年の東日本大震災の直後に社員から「うちの会社として何もしないのですか・・・」という声が上がり、岩手県倫理法人会相談役の又川俊三さんに相談したところ、岩手県の山田幼稚園を助けてあげて欲しいと言われ、毎年30万円を10年間寄付事業も続けてきました。引き続きお困りのところに寄付をしていきます。

会社の誕生

 

 

 大学卒業後、富士通の代理店に入社しICチップの営業で3年間勤めました。書道家を目指そうと退職しましたが、ひとりでやる書道の世界は私にとって仕事ではなく趣味と切り替え、複数人数でやる会社を創りたい考え、どんな仕事が社会にとって必要不可欠なのかと大阪市内を歩いているときに、ビルを建設するスペースが無くなってきた中、これからはビルの維持・管理が良いのではないかと思い、いろいろな方に助けられ現在のナカタ産業を起業することとなりました。仕事内容について、創業当初は清掃と設備と防虫防除まで幅広く進めて行きましたが、5年目に水と空気をキーワードに特化しようと決め、切り替えて30年が経ちました。
 また、事務所は7回引越ししました。創業時は大阪市中央区島之内から始まり大阪市北区内で3回、吹田市内で2回の移転の後、昨年2019年12月に吹田市西の庄町で新社屋を建設移転しました。

入会のきっかけ

 

 

 大阪中央区倫理法人会の初代会長の井本全海さんと18年前に他の会合で知り合いになり、この人にいろいろ教えてもらおうと会社に訪問した折、「中田さんちょっとここにサインしてくれる」と殆ど説明もないまま入会申込書にサインをしたことを覚えています。今思えば、これほど簡単な普及はなかったのではないかと思い出されます。
 その後、大阪中央区倫理法人会で、副会長、専任幹事を経て、会長を2年間務めさせていただく中、地元の吹田で、なぜ倫理法人会がないのかと思い、吹田市での立ち上げを提唱し、吹田市倫理法人会を設立させ会長を3年間務めさせていただきました。そして、大阪府倫理法人会の副会長を4年、監査5年目を務めさせていただいております。
 この17年間でモーニングセミナーを休んだのは、車がパンクした時と、体調が悪かった時の2回だけで、これからもモーニングセミナーには必ず参加していこうと思っています。

転機となるような学びは?入会してよかった?

 

 

 先ず言えることは「倫理に入っていなければ、今のナカタ産業はなかった」ということです。富士高原研修所での研修は大きな学びになりました。恩の遡源という時間があり、自分の命を遡っていくと、ご先祖様全員が私に手を合わせてくれているのが見え、涙が止まらなかったことをはっきり覚えています。これは壮大な人数のご先祖様が常にエールを送ってくれていることだと理解しています。それは私だけではなく誰しも受けている愛なのだと考えています。
 とにかく倫理では多くを学ばせていただき本当に良かったと思います。このご縁をもっともっと繋いでいきたいと考えています。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

 

 

 まず一番大切なことは、倫理法人会に入会し永く続けて実践することですね。
 一方経営的に会社を良くする第1条件は、利益を出してキチンと納税することです。純資産の部をいかに積み上げていくかです。金融機関や信用調査会社などは、この純資産の部を見ているのです。以前私は税金を少なく払うことがうまい経営者と考えていましたが、それは違うのです。利益を上げてキチンと税金を納めるという考えに私自身が変わってから、会社の方向性もしっかりしてきました。ガラス張りの経営をして、キチンと納税し残すものは残して、今回のコロナ禍のようなことがあっても揺らがない盤石な経営を目指すことです。
 また、経営者とて、易不易(変えるべきこと、変えてはいけないこと)を学び実践することも大切なことです。このような経営そして人生の基本は倫理法人会で、しっかりじっくり学び実践していきたいと思っております。

今後のビジョン

 

 

 15年後の第50期には100人、売上13憶円、経常利益1億円を目標に、俯瞰逆算し第40期を着実に伸ばしていき、更に社会に貢献したいと考えます。
 人を増やす、売り上げを伸ばすことも大切ですが、お役に立てる人を一人でも多く雇用し倫理をベースに人を育てることを基本的な目的として行きます。そして、全員が物心両面豊かに生きていってもらいたいと思います。
 経営理念を飾りとせずに、個人的にも、会社的にもその通りに活動・実践して、社会に貢献し続けていける企業で在りたいと考えます。

【取 材 者;吹田市倫理法人会/天野竜太郎】
【カメラマン 写真スタジオハート 上田 哲也/枚方・交野倫理法人会】

 吹田市倫理法人会の設立メンバーであり、会長を3年も勤め上げた中田惠三氏を、今回取材させていただきました。お忙しい中2時間もの時間を割いていただき、一つひとつ丁寧に受け答えをしていただき、本当に素晴らしい経営者であると再認識させていただきました。
 また、愚直に基礎から、倫理の実践をしているお話もあり、目指すべき経営者の後姿を、これからも、我々に見せていただけると思いました。

【中田惠三氏の所属単会;吹田市倫理法人会】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。