GENKIな会員企業のご紹介

株式会社矢野材木店 代表取締役 矢野祐一氏にインタビューしました。

企業情報
社名:株式会社矢野材木店
設立:昭和35年
役職:代表取締役
住所:大阪府富田林市若松町5丁目1-2
URL:http://yanozaimoku.com/

 

事業内容

当社では木材・建材販売の他、各樹種の加工を得意とし、ジャストカット・溝突き加工・超仕上・サンダー仕上げ・羽目板・フローリング加工などあらゆる造作加工に対応しております。
大阪市内便は毎日配送しており、近畿一円、自社便でスピード対応いたします。
おかげさまで創業60余年、その中で培った豊富な経験と知識でお客さまをサポート出来るように心がけております。

会社の誕生

 

 

祖父の時代には、お隣の河南町で林業を営んでいました。次男だった父がのれん分けという形で、昭和35年にこの富田林に移り材木店を始めたのが矢野材木店の始まりです。
それから父と母の2人で材木店を営んできたのですが、私が大学生の時に母が倒れ、そのまま亡くなったため、他所に就職はせず父を手伝ってこの仕事を始めました。
昔は市場から仕入れた木材をそのまま工務店さんに納品しておりましたが、年々加工の問い合わせも増えていき、私自身も前々から加工に興味があったため、少しずつ機械を増やし加工してから納めるようになりました。今では売上の半分を加工が占めるようになり、令和元年の暮れには、倉庫だった場所を加工場に改造しました。
安い輸入木材が入ってくるようになり、また、日本の新築住宅の着工軒数も減少し、材木店がどんどん減っていく中、当社が生き残っているのは何か意味があるのではないか、その意味とは何なのかということを追求しながら、お客様のお役に立てることを第一に考えて常に仕事をしております。

入会のきっかけ

 

 

お蔭様でお客様にもかわいがっていただき、加工の仕事も順調に増え、従業員を雇い入れるようになった平成28年に法人化することができました。
40歳までは青年会議所で活動していたのですが、卒業してからは仕事に明け暮れておりました。そろそろ外に出て、様々な人と出会い、刺激を受け、経営者として成長しないといけないなと思っていたところに、高校・大学時代の同級生から人持ち人生塾という塾を紹介してもらい、これは導かれていると思いすぐに入会しました。
そこで素晴らしい経営者の方々との出会いがあり、たくさんのことを学ばせていただきました。その中に何人か倫理法人会の会員さんがおられ、こちらにも興味を惹かれ入会したのがきっかけです。

転機となるような学びは?入会してよかった?

 

 

倫理指導を受けたことが、自分自身が経営者として変わるとても良いきっかけとなりました。まだまだではありますが、本当に変わってきたという実感があります。
中でも、夜型から朝型へシフトできたことが大きく、仕事の効率が上がり、すぐに判断して行い、ダメならすぐにやめる即行即止のくせがついてきました。
トイレ掃除を率先して行い、太陽に手を合わせて感謝する実践を続けていますが、会社の雰囲気がとても良くなってきたように感じます。
また、従業員を雇うようになって、自分は社長なのだから何でも自分で決めないといけないと気負う部分がありましたが、倫理で会長に心を合わせたり、礼をするタイミングを合わせる練習をしたりしていくうちに、従業員と心を合わせて一緒になって進めていくことが大事だと気付かせてもらいました。
特に今の泉州倫理法人会は上り調子でとても雰囲気が良いのですが、それは会長をはじめとするメンバーそれぞれが空気をつくって良いチームづくりをしている結果で、それがそのまま会社づくりのとても良い参考になっています。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

 

 

どの会も、最初に色々と説明を聞かせてもらって入会するかどうか考えますが、実際には話を聞いただけでは分かりません。説明のしようがないところも多々あります。
誘われるということは、何かご縁があるということだと思いますので、最初は思い切って飛び込んでみてください。
私も最初は、とりあえずやってみよう。合わなかったら辞めたらいいと思って入会してみました。それが今では、毎週通っていくうちに、なくてはならない存在になっています。今年は新型コロナの影響で、何週間か休みがありましたが、離れてみて気付いたのです。やっぱり自分には倫理が必要だと。1週間に一度モーニングセミナーに出て、沢山の学び、沢山の元気をもらえる、そんな大切な時間になっています。これはいくら説明しても、一度やってみないと分からないと思います。

今後のビジョン

 

 

もっと社員みんなが幸せだと感じられる会社にしたいと思っております。倫理に入会してからは、社員みんなを幸せにするにはどうしたらいいのか?と、逆算して考えるようになりました。
倫理での学びを通して、さらに幸せなチームづくりを実践していきたいと思います。
あと、うちは三人娘なのですが、大学4年生になる長女が後を継ぎたいと言ってくれております。親の背中を見て大変そうと言うのかと思ったら、楽しそうと言ってくれ、自分も材木店の仕事をしたいと言うのです。実際に仕事は楽しいのですが、それはお客様のお役に立てているという実感があるからこそ。その思いとモノづくりの楽しさを伝えていけるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

【取材 江川昌克/泉州倫理法人会】
【カメラマン Syoji photo 山本祥司/泉州倫理法人会 】

いつもにこやかな笑顔でその存在だけで周りに安心感を与える矢野さん。こつこつと実践を積み重ねておられ、着実に経営者としての成長に倫理を役立てておられる社長の姿がありました。あの笑顔は、ほとばしる情熱と仕事と家庭への愛情が現れたものだったと感じた今回の取材でした。
【矢野祐一氏の所属単会 → 泉州倫理法人会】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。