GENKIな会員企業のご紹介

株式会社センエイ 代表取締役 間﨑 泰光氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社センエイ
設立:1986年7月
役職:代表取締役
住所:大阪府岸和田市木材町15−4
URL:https://senei.co.jp/

▼事業内容
日本国内や海外から調達してきた合板に、ユーザーのニーズに合わせた加工や塗装を施して、建材メーカーを始めとした様々な業態のお客様にお届けしています。
カットや調厚、練合せ、長尺接合に加え、表面塗装も含めた合板加工の設備が1つの敷地内にあるのがセンエイの大きな特徴で、様々な加工をワンストップで対応することにより、お客様の細かいニーズにお応えしています。

会社の誕生

当社の歴史は、1973年に父が勤め先から独立して合板の輸入・販売の会社を創業したことに始まります。その後、合板加工部門を独立させる形で、1986年に株式会社センエイは設立されました。
その翌年、大学を卒業した私はそのまま父の会社に入社し、半年後に合板の輸入先であるインドネシアに駐在しました。合板の検品や価格交渉などを通じて仕入先との関係を築くうちに、気がつけば8年ほどが経過していました。
日本に戻ってしばらく経った2000年、それまでの海外経験とは少し違った国内製造部門、センエイの社長を拝命することとなりました。
合板工場の設備は、国内・海外ともに大規模で、主だった規格やサイズに基づいて生産されますが、一方でユーザーの求める仕様は時に多種多様です。また、合板は国産と輸入で、使用される樹種や、得意なサイズ・仕様など、それぞれに特長があります。これらを適材適所にご提案していくことも、当社の存在意義となっています
センエイでは、「合板加工の開発工場」を合言葉に、調達した合板を加工したり、他の木質素材と組み合わせたり、塗装を施すことで、お客様のご要望にお応えすることを目指しています。

入会のきっかけ

10年ほど前に、業界の知人から大阪市内の倫理法人会に誘われたことがあり、その存在は知っていました。しかし、モーニングセミナーに参加してからだと、岸和田の会社に急いで帰っても、始業時間には間に合わないため、自分が行くところではないなと思っていました。
時がたって、2019年12月にYouTubeを見ていたときに、鴨頭さんの動画に巡り合いました。そこで「心が先」「経営者の心のあり方」という話に心をつかまれました。
そこで再び倫理法人会の名前を聞き、インターネットで検索してみると、会社からほど近い泉大津のホテルで開催しているということを知り、年明けすぐのモーニングセミナーに参加しました。
会場に入ると、元気なあいさつが飛び交い、とても温かい空気に包まれていて、ゲストの私を温かく迎え入れてくれる皆さんの姿に気配りの出来る人たちが集まっている会であることがすぐに分かり、自分もその仲間に入りたいと思い入会しました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

毎週、モーニングセミナーに参加していると、その方の包み隠さぬ生き様を講話として聴くことができます。
そんな中でも、私の心に一番響いたのは、身近な人物の小さな実践に基づくお話です。
5年半前から単身赴任で会社を経営されている彼が、東京に離れて暮らす家族について倫理相談をしたところ、企業理念をつくりなさいという指導を受けたとのこと。半年かけてつくりあげたところ、徐々に考えに変化が現れ、それまで後任を見つけて東京へ戻ることを考えていたのが、逆に自分が大阪に骨をうずめる決心に至りました。
覚悟を決めて行動に移していると、たまに過ごす家族との時間が濃密なものに変わっていきました。さらに会社を任せる人との出会い、その目覚ましい成長に会社を任せる決心が固まり、自分は新たに東京で起業して家族と一緒に暮らすことが決まったそうです。
まさに「心が先」ということが分かる話でした。
また、他所から来られた講話者の方と名刺交換をしたところ、ご丁寧にお葉書をいただいたばかりか、「司会ご苦労様でした」との具体的な労いのお言葉に触れることができ、後日あらためて温かい心配りに包まれるという体験もありました。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

会社経営に限らずとも、私たちは人生で幾度となく「苦難」に直面します。目の前で起きている、逃げ出したいような一大事にどう向き合うか。まさにその時、どのような行動をとるべきなのか。
倫理法人会のモーニングセミナーでは、講話者の生々しい体験談に(失敗談も含め)触れることができます。数々の実例から「心のあり方」がいかに大切であるかが、自分ごととして伝わってきます。
過日、当社工場でもあわや大火災という事件がありました。多くの方々のご支援のおかげで、奇跡的に早期復旧が可能となりましたが、苦難への向き合い方を現在進行形で学んでいるところです。
会社経営の生きた教材の宝庫。まずはモーニングセミナーへのご参加をお勧めします。

今後のビジョン

縁あって当社を選んでくれた、現在約70名の社員さんたちが幸せな人生を送れるよう、会社はそのためのステージでありたいと思います。また、数ある取引先から当社を選んでくださるお客様や、まだ見ぬ未来のお客様にも強く必要とされたい。
昨今、業界ではウッドショックと騒がれています。木材価格の高騰と同時に、必要な数量が調達できず、しばらくこの混乱は続きそうです。限られた調達に、加工を掛け合わせることで、お客様の問題解決にお役立ちできればと思います。
木を愛する会社として、合板加工の開発工場として、父の創業から数えてあと数年で半世紀。これまで積み重ねた信用をベースに、絶対につぶれない会社を次世代へとつなぐ準備を進めていきます。

【取材 南川 和也/泉州倫理法人会/幹事】
【写真 岸和田設備工業株式会社 南川 和也/泉州倫理法人会/幹事】

写真をご覧の通り、いつも素敵な笑顔でどんな苦難にも立ち向かい、行動力ある間崎社長。今回取材する中で、その行動力や笑顔の裏側を伺えました。私が一番印象に残り、気付かせて頂いたのは、常に「心が先」で行動してる事でした。私も倫理法人会に入会させて頂き、初めの頃は「心が先」と心がけていましたが、最近は起きた物事に対して心が左右している自分に気付きました。工場見学をさせて頂いた際も社員さんに優しいお声がけをしてる姿を見て、とても感銘を受けました。私も初心を忘れず「心が先」の行動。そして優しい心遣いを見習いたいと思った取材でした。

【間﨑 泰光氏の所属単会/泉州倫理法人会/幹事】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。