GENKIな会員企業のご紹介

 

北新地はな柳 店主 柳谷英治氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:北新地はな柳
設立:2005年7月
役職:店主
住所:大阪府大阪市北区堂島1丁目3-4 谷安ビル1F
URL:https://kitashinchi-hanayagi.com/

▼事業内容
日本酒と日本料理のお店。
1日4組限定・完全予約制の高級和食の店

会社の誕生

18歳から大阪・京都の料亭で修業を積み、料理の腕を磨いていましたが、板前は、仕事の拘束時間が長く休みがあまりとれません。そこで、結婚するにあたり、家族との時間を確保するために、自分の店を持つことに決めました。
妻と二人三脚で開店準備し、2005年7月、ちょうど息子が生まれて2か月後というバタバタのタイミングでしたが、大阪市中央区の本町で「くずし懐石はな」をオープンしました。
本当、大変でしたが、今思えば若かったからできたと思います。その後、北新地に移転したタイミングで、店の名前を「北新地はな柳(やぎ)」に変え、現在創業18年目になります。

入会のきっかけ

北新地に移転したものの、新しい場所での商売は厳しい状況が続き、3年頑張って駄目ならやめようと思うまでになっていました。
そんな時、堺市北区倫理法人会の久米康弘さん(現会長)が、食器の飛び込み営業で店に来られました。
仲良くなって会社に遊びに行った時に、丸山先生の本に出合い、そこで倫理法人会のことを知ったのです。ちょうど3年目だったので、「やれることは全部やろう。何でもやろう」と一大決心し、大阪市北区倫理法人会に入会したのです。モーニングセミナー(以下MS)に朝礼の準備から参加するために、思い切って土曜日の営業をやめて、本気で取り組みました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

倫理法人会での実践のおかげで、お店が繁盛し忙しくなったのですが、膝を痛め、さらにコロナ禍による経営不振で、いつしか倫理から離れ、2年間幽霊会員になっていました。
そんな状況の中、新しくできる大阪梅田倫理法人会の副会長の打診が来たのです。
しばらく休んでいたので、何度も断っていたのですが、「コロナでダメになるようではまだ全然力がついていなかった。自分が変わって人間繁盛にならないと商売はうまくいかないんだ」と気づきました。「ここはもう一度しっかり倫理に取り組み、次のステージに上がりなさいということだ」と考え直し、お引き受けしました。
そして、木村スーパーザイザーに倫理指導を受けたところ、「目の前のことを一生懸命やりなさい」と、即行の実践の倫理指導を受けました。
まずは、毎週、明朗・愛和で朝礼やMSに参加し、自分ができることをひとつずつやっていきました。大阪梅田は、各単会から転籍された会員で構成されていることもあり、なんとなく様子を伺いながらの手探り状態に見えました。「これはよくないな」と思い、大阪北区で学んだことをベースに、明るさとユーモアを心掛け「失敗しても大丈夫だよ、思い切ってどんどんやっていこう」という雰囲気をつくり上げていきました。毎週実践し続けることで、いい流れができあがっていくのを感じ、自分にも自信が戻ってきました。
また、お店でも明朗・愛和を心掛けたことで、コロナ禍にも拘わらず、個人のお客様が劇的に増え、リピート率が90%にもなったのです。わずか3か月の間に大きく変化しましたので、正直驚きました。
まさに、副会長を拝命したことは大きな転機であり、自分を出して明朗・愛和で取り組むことで、状況が変わっていくことを学びました。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

経営者は、家と会社以外にもう一つ心を許せるコミュニティを持つことがすごく大事だと思います。
倫理法人会は、多くの経営者が「在り方」を学ぶ場所であり、「なりたい自分になれる場所」です。
そのためには、朝礼やMS、シェア会に、「明確な目的と目標をもって参加する」ことをお勧めします。
例えば、人気者になりたければ、どうすれば倫理法人会の中で人気者になれるか考えて実践する。ここでできなければ、会社でも難しいのではないでしょうか?
倫理は実験する場所ですので、失敗しても大丈夫。積極的にお役を引き受け、いろいろ試してみてください。そして、うまくいった取り組みを会社でも実践してみてください。きっと会社も変わります。目的と目標を持たずに、ただMSに参加しているだけではもったいないですよ。

今後のビジョン

世の中が不安定な状況でも私自身が繁盛する事により商売繁盛する事が証明されました。
今後は、人を育て縦横十字のつながりを大切にしていきながら、事業を拡大していきたいと思います。
はな柳は「明朗、愛和、喜働」で日本創生に貢献し大阪府倫理法人会4000社を目指します。

 

【取材 井口克美/大阪梅田倫理法人会/幹事、熊野安芸子/大阪梅田倫理法人会/専任幹事、平山莉子/大阪梅田倫理法人会/副専任幹事】
【写真 幸合同会社 代表社員 澤利一/大阪尼崎倫理法人会】

ジャズが流れる素敵なお店で、とても楽しく取材させていただきました。
2年間の幽霊会員に副会長のお役の打診をするのは、正直「なぜ?」と驚きましたが、大阪北区時代に、朝礼やMSに誰よりも熱心に取り組み、副専任幹事として盛り上げてきた実績を皆さんが覚えていたからだそうです。倫理の仲間は、ちゃんと見てくれているのですね。
実際、柳谷副会長のおかげで、大阪梅田は、明るく楽しい単会になっています。
また、取材を通して、ご家族を本当に大事にされていることが伝わってきました。もともと商売を始めるきっかけが、家族との時間を確保するためですから。MSにご家族が参加されたことや、17歳になった息子さんがアルバイトで店を手伝ってくれることなど、嬉しそうにお話されるので、こちらまで微笑ましくなりました。
ちなみに、「はな柳」の、「は」と「な」は、ご夫婦のそれぞれの名前から一文字ずつとったそうです。
もうすぐ、予約が取れなくなる繁盛店になると思いますので、皆さん、行くなら今ですよ!

【柳谷英治氏の所属単会/大阪梅田倫理法人会】
2023年4月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。