GENKIな会員企業のご紹介

 

寝屋川石田ボクシングクラブ 会長 石田 順裕氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:寝屋川石田ボクシングクラブ
設立:2015年8月
役職:会長
住所:寝屋川市香里南之町21-20 マジェスティ香里園3階 B号室
URL:https://www.neyagawa-boxing.com/

▼事業内容
ボクシングジム運営

【取材同行者】北野 美弥 大阪尼崎倫理法人会 実行委員

会社の誕生

私がボクシング始めたきっかけは、強くなりたいとかそういうものではなく、父親がボクシング好きで、無理やりボクシングジムに連れていかれたことからでした。
小学校の間は、ずっと嫌で仕方がなかったです。でも、中学生になって、ずっと続けているうちに仲間ができたこと、プロ選手のお兄さん達にすごくかわいがって貰ったことで、ボクシングがどんどん好きになっていきました。
ボクシングを小学校から高校、大学とずっと続けてきて、プロになって、世界チャンピオンになって、ボクシングでは、もう全部やりきったなと思った2015年8月に引退しました。現役時代、たくさんの人に応援して頂いたので、何か恩返しがしたいと思いました。
自分に出来ることは何かと考えると、やはりボクシングでしたので、アマチュアのボクシングジムを始めました。そして2016年にプロボクシング協会に加盟しました。
ボクシングジムの場所は、もともとは、自分の生まれ育った京阪寝屋川市駅のそばでしたが、その場所が使えなくなり、いろいろ場所を探して、ご縁があって現在の場所、京阪電鉄の香里園の駅前に変わりました。

入会のきっかけ

都島倫理法人会副会長でもある、グリーンツダボクシングジムの本石会長の影響が大きいです。
私は現役時代、グリーンツダジムでも試合をしていました。引退を考えて、悩んでいた時に相談にのってくれたのが、本石会長でした。
だから、プロボクサーを引退して、ボクシングジムをスタートさせた時に、目標としたのは本石会長でした。本石会長から、倫理法人会の話も聴いていて、興味を持っていました。
そんな時に、紹介者でもある“インターネットラジオ放送局夢のたね”の代表の岡田尚起さんからも倫理法人会のモーニングセミナーの話を聴きました。尚起さんとは、昔からの友人で、一緒にイベントをしたりする仲でした。
私は、昔から自分の考えを上手く言葉にして伝えることが苦手でした。また、人前で話をすることや、大きな声で挨拶をするとかも苦手で、そういう自分を変えたいとずっと思っていました。
尚起さんから聴いたモーニングセミナーの話の中で、講話以外にも自分の考えをアウトプットする場があったり、大きな声で挨拶をしたりすることを聞いて、自分を変えるには良い場所だと思い入会を決めました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

入会して良かったことは、モーニングセミナーでは、朝からすごく元気を貰いました。入会した頃は、ジムの経営上の付き合いとかもあり、毎晩、遅くまでお酒を飲んで、昼過ぎに起きて来るみたいな生活をしていました。
ボクシングジムは、信頼するスタッフがおり、運営上の問題はなかったのですが、午後から眠い顔でボクシングジムに出向くという生活は、自分としてもダメだと思っていました。生活習慣を根本から変える必要性を感じていたので、その意味では、朝早くに起きて、モーニングセミナーに出て、大きな声で挨拶をして、たくさんの仲間から元気を貰えたことは、自分の朝の習慣を変えるのには、すごく役に立ちました。
そして、一番良かったなと思うことは、感動朝礼に毎日、出させて貰っていることです。職場教養に書かれている内容も素晴らしいし、それを読んで自分の感想を自分の言葉でアウトプットできることは、大きな学びになっています。
さらに、今日の行動予定と今期の目標を仲間の前で、宣言することも自分にとっては、素晴らしい朝の習慣になっています。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

ピンチになってから頑張る人とピンチになる前から頑張っている人と二通りの人がいると思っています。
私は、ピンチになって頑張るのは当たりまえのことで、順風満帆な時にこそ、天狗にならず、謙虚な気持ちで頑張るから、人間としての成長があると考えています。「順調に行っているときにこそ、頑張らなあかん、今は頑張りどきだ。」と自分を励ましています。
ボクシングジムには、私を含め、スタッフ、会員の方、たくさんの人が集っています。コミュニケーションの取り方も大切で、上手くいかない場合もあり、倫理法人会に入って、倫理を学ぶ中で、何が起きても自分の責任だと考えられるようになったと思っています。
倫理を学ぶことで、自分が変り、自分が成長した姿を周りに見せることが、人との関係性を深めて、組織がひとつになることに繋がるように思っています。
先日、ジムに通っている子が、「会長、最近明るくなって、嬉しいです!」とLINEを送ってきたのです。以前は、ボクシングジムなので、気も張っていないといけないし、威厳もないといけないみたいなところもあったのですが、倫理を学び始めて、そんな風に言ってもらえたのは嬉しい限りです。

今後のビジョン

自分のジムから世界チャンピオンを出したい、国民的スターを産み出したいという夢を持っています。
そして、周りから「おめでとう!」と祝福される世界チャンピオンより、「ありがとう!」と感謝される世界チャンピオンを作りたいのです。ボクシングジムには、10代、20代の若い子がたくさんいて、いい子ばかりなのです。しっかり挨拶も出来るし、素直で、自分の夢もはっきり言える子たちです。だから、「夢は世界チャンピオンです!」と聴いたら、「何故世界チャンピオンになりたいの?」と問いかけて、深掘りをしています。「チャンピオンになった時、どんな気持ちがしている?」と聴いたりして、イメージトレーニングしながら、コーチングをしています。
自伝も書くつもりです。順風満帆ではなく、つらいときもあるけど、全部ネタになると思っています。
書きたいことは一杯あって、高校では全国優勝したので、その時のいろんな物語もあるし、大学を卒業してから児童養護施設に勤めていて、施設の子にボクシングを教えたことや、プロに転向してからのことや、世界チャンピオンになるまでのことなど、1冊の本では書ききれないくらいにあります。
最近の悩みは、選手が体重を落とせなくて、試合を直前に棄権してしまったことです。体重をコントロールすることは結構つらいです。少し厳しいと感じたので、近くにマンションを借りて、一緒に寝泊まりをして、ジムの練習の後には、一緒にサウナに行って、体重を落とそうとしたのですが、落ちなかったのです。水分の摂り方も工夫したり、体力面だけでなく精神面からも考えて、食べるなと言うと食べたくなったりするので、言葉の使い方にも注意をしていたのですが、この時は、結構悩みました。
また、ボクシングジムの中で感動朝礼もやりたいと思っています。合宿中に選手と一緒に感動朝礼に出たりもしました。スタッフも出勤時間がバラバラなので、なかなかやりにくい環境にはあるのですが、何とか出来たらと思っています。

【取材 武田 光司/大阪尼崎倫理法人会/実行委員】
【撮影 幸合同会社 澤 利一/大阪尼崎倫理法人会/広報副委員長】

取材にボクシングジムにお伺いして驚いたのは、ジムの明るさでした。白が基調の内装で、壁にはサーフボードが掛けられていて、ボクシングジムなの?が第一印象でした。でも、リングはあるし、サンドバックもあるし、正真正銘のボクシングジム。石田会長に聞くと、カリフォルニアをイメージしたかったとのこと。そして、壁面には、“夢”という文字が大きく書かれていて、その横の“叶う”の文字は、七色で描かれています。「夢を叶えよう!その夢は、虹色のように選手ひとりひとりの色で描いて欲しい!」という石田会長の願いがそこには詰まっていました。棚の上には、宮本武蔵の“五輪書”と世界的なベストセラーになった“GRIT~やり抜く力~”が置いてありました。「自分が読んで感銘を受けた本は、選手にも読んで欲しくて、いつでも読めるように置いています。」そう言って、石田会長は、優しい眼差を選手に向けていました。

【石田順裕氏の所属単会/大阪尼崎倫理法人会】
2023年6月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。