
アッセンブル産業株式会社 代表取締役 竹原清司氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:アッセンブル産業株式会社
設立:1981年
役職:代表取締役
住所:大阪府大東市御領2-1-40
URL:https://assemble-industry.jp
▼事業内容
・金属加工
・板金塗装組み立て梱包
・焼き付け塗装
会社の誕生
父が、勤め先の金属加工業の会社が倒産時に、取引先から会社経営を勧められて、またバックアップもあって寝屋川市から大東市に引っ越して立ち上げた会社です。
勤め先の会社が倒産することで立ち上げた会社でしたので、準備もなく、家族4人、両親と中学生の私と小学生の弟と、家の中が工場で工場の中で寝泊まりするような生活でした。
大学まで行かせて頂き、卒業後は置き薬を扱っている薬品メーカーで営業職となり、飛び込み営業の経験をしたり、機械工具商社に勤めたりしていました。
社会人となり、年々、自分のカラーが出せるようになってきまして。自分で新規客を取れるようになってきまして、仕事が楽しくなってきました。会社を継ぐつもりゼロでした。
2人目の子供が産まれた年の31歳の時、親父に飯誘われまして、会社に戻ってこい!っと言われました。
継ぐのが嫌だったですね。最初抵抗しましたが、戻ってきてくれ!の一点張りで。
やむなく会社に入りましたが、特にする仕事もなく暇にすることも多かったように思います。
代表取締役になったのは、リーマンショックで仕事量が3分の1に激減した41歳の時です。父が65歳の時です。
不景気で仕事がなく暇で暇で大変でした、父親とよく貯金額を照らし合わせていました。
23名の従業員が15人くらいにタイミング的には最悪の景気悪い時。あれから15年やっております。

入会のきっかけ

コロナもあったし、働き方改革などもあり、なんとなくモヤモヤしていました。事務員が辞めてトラックの運転手も辞める。
結果、事務作業からトラックの運転まで自分でやらなければならない。
会社の雰囲気も悪いし、自分の精神的なストレスも大変なモノでした。
そんな時、かねてから、ことあるごとに誘い続けてもらっていた小金屋食品の吉田恵美子社長に改めて誘われたのです。
いつもように断るつもりでしたが、心の学校や思うて来て!朝に来て!
田畑理事の話のナイトセミナーの時、吉田さんに声かけてもらって、翌日の朝モーニングセミナーに初めて行きました。
田端理事のお話しとともに、心の学校に行ってみたくなりました。
転機となるような学びは?入会してよかった?
実は、不安が先走って、不安に包まれて、会社を畳もうと思うこともありました。
資金繰りが悪いわけではなくて、不安を背負い続けることがしんどくて辞めたかった。嫁に何度も相談しました。
そんな時にモーニングセミナーに参加して、自分は苦労しているやと思っていたけれど、自分より苦労している人が人前で元気に講和している姿を見て
勇気と元気を得ました。
モーニングセミナーを通じて、心の洗濯を繰り返しています。
今こうして仕事していることこそが幸せなのだと気づきました。
小さい頃にお爺ちゃんが自力では何もできない、他力に感謝することが大切。と言っていたことを思いだしました。
元気で暮らしていることが、お爺ちゃん孝行おばあちゃん孝行になっていると思っています。
親に感謝。大阪に感謝。神に感謝。この国に感謝。そして嫁に感謝です。
いつも勇気を振るい立たせてくれてのは嫁。であることにも気づきました。
感謝に満ち溢れていることが幸せです。そんな風に思えるようになったのも、倫理の学びのおかげかもしれません。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

2代目社長として苦しかったのは、いつも先代の社長である父親との比較で生きることです。
自分は自分で良いやん!竹原さんは竹原さんらしくってええやん!
と言われて、それまでの呪縛から脱れることができました。
といっても、代表になって15年経っても、時々先代ならこんな時どうするやろう?
先代と比べたらどうかな?と思うことはありますが。
自分らしくて良い。と思うことで経営に少しは自信がつきました。
多くの2代目3代目は同じことを思っているかもしれません。
経営者として孤独を感じることもあります。
倫理法人会という環境では、相談事や悩みことを言葉にしなくても、同じ環境にいて共有できることは本当に心強いです。
毎週の講話でも、どうせ面白くないやろう!と思い込まずに、何か絶対ためになるぞ!と、アンテナを立てることで心の学びができているように感じます。思い込みをなくすことで未来が開けることもあるようです。
今後のビジョン
塗装板金組み立て梱包に限らず下請けから脱却してメーカーとしての仕事をできるようになりたいのです。
そして、社員が自分を大切にすることができる会社にしたいのです。自分を大切にできる人は他人もモノも大切にできます。自分を大切にする人は仕事も家族も両親もみんなを大切にできます。当たり前に思える人を大切にすることは、まず自分を大切に取り扱うことからできるようです。
自分の人生やから好き勝手にするのも良いかもしれませんが一人一人が身近な人の人生の1ページにも関わっています。
良い1ページを共に作れますように精進していきたいです。

編集後記
幾重にも連なる経営の危機の中、尊敬し敬う創業社長と二代目社長であるご本人が比較する中で起こる精神的な苦悩と湧き出る愛と勇気に感動しています。
<取材> 牧草大輔/大東市倫理法人会 幹事
<撮影> Syoji photo 代表 山本祥司/泉州倫理法人会 幹事
2025年11月 No.325 掲載