医療法人岡田会 岡田クリニック 会長 岡田茂樹氏/理事長 岡田千佳子氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:医療法人 岡田会 岡田クリニック
設立:平成7年
役職:茂樹会長 千佳子理事長
住所:〒543-0056 大阪市天王寺区堀越町16番10号 大信ビル8階
URL:https://okadakai.jp/

▼事業内容
人工透析、腎機能外来、膠原病•リウマチ内科外来             
AKIデンタルクリニック(あべのハルカス21階)

事業を始めたきっかけ

■茂樹会長の決意
私は大学病院勤務時代に、腎移植を専門としていたので、多くの腎不全の患者さんと接してきました。腎不全の治療は「透析」と「腎移植」が大きな柱ですが、日本では特に透析の比重が大きいことから、「透析に向き合うクリニックをつくろう」と開業を決めました。
■千佳子理事長の想い
「夫を応援したい」と医学部へ入学し、医師免許を修得しました。医学を学び始めたころの透析の印象は、「透析=寿命が短くなる」「不自由な生活を余儀なくされる」というネガティブなものでした。しかし、透析をしながらでも仕事も日常家庭生活も普通に送ることが出来る、そのようなクリニックをつくりたいと思いました。
■お二人の想いが詰まった岡田クリニックが天王寺で開院
だからこそ、「透析しながらでも健常者とほぼ同じ生活を続けられるクリニック」のために立地は天王寺駅前を選びました。朝7時半から診療し、夜11時まで開けているのも、仕事や日常生活の制限を極力抑えて透析を受けてもらえるようにするためです。
「透析後に職場へ向かったり、買い物や美術館を楽しむことができる天王寺。やっぱり天王寺駅前に開業して良かったと心から思っています。」と優しい笑顔で話される岡田ご夫妻。

倫理法人会に入会した理由

(千佳子理事長、茂樹会長の順で入会)
■ 千佳子理事長
きっかけは、2018年、大阪天王寺区倫理法人会のナイトセミナーの講話者に魅力を感じて参加したことでした。翌日のモーニングセミナーではまた違う話が聞けると知り、しかも会場が自宅の近く。朝食会にも参加し、入会を断る理由がまったく見当たりませんでした。「続かなかったらやめればいい」と軽い気持ちで入会しました。
■ 茂樹会長
実は、妻は倫理法人会への入会は反対されると思っていたようで、私には入会を隠していました。毎週こっそり早朝に出ていくので、「何をしに行っているんだろう?」と気になり、「僕もついていく」とモーニングセミナーに参加したのが始まりです。
参加してみると、『万人幸福の栞』が、ちょうど私の考えをきれいに言語化してくれている本だと感じ、「僕も続けてみよう」と入会しました。

人生の転機となるような学び

■ 茂樹会長
私の大きな実践は、約1年前からクリニックで、「昼礼」を導入できたことです。
入会してすぐ当クリニックでも朝礼を取り入れたいと思っていましたが、朝は忙しく、従業員が「朝礼」をどう思うかが心配で迷っていました。そこで一気に広げるのではなく、小さな部屋で幹部と少人数から始めてみたんです。すると「いいですね」「やりましょう」と賛同者が1人、また1人と増え、1か月後には「全従業員にも広げましょう」となりました。
職員の勤務時間はシフト制なので、昼礼は参加できる時間帯を3回設定し、都合のつく時間に参加してもらう形にしています。昼礼を続ける中で、従業員の考えやプライベートを知る機会が増えたことも良かったと感じています。

■ 千佳子理事長
劇的な「転機」と言えるものではないですが、講話でお聞きしたことをどんどん実践するようにしています。学びは本当に多いです。中でも「明朗・愛和・喜働」は、困ったときの行動指針そのもの。嫌なことがあっても明るく、人には愛をもって、働くなら喜んで働く。とてもよくまとまった素晴らしい言葉だと思っています。
倫理実践では、靴をそろえる、挨拶をする、返事は「はい」と言う、3つの基本を大切にしています。最初は人様の靴をそろえるのに遠慮があったのですが、自然とできるようになりました。すると2歳の孫が靴をそろえる姿を見てびっくり。誰も教えていないのに、孫たち全員が靴をそろえる習慣を身につけてくれました。とても嬉しいことです。
「○○さん、おはようございます。」と名前をつけて挨拶するようにしています。最初に「茂樹さん、おはようございます」と言った時は夫も驚いていました。夫からはなかなか返ってこないけれど(笑)、続けています。スタッフも名前を呼ぶと笑顔で返してくれます。
最も大きな変化は、ご先祖様への感謝ができるようになったこと。「ご先祖様への誓いの言葉」を毎日お仏壇で唱えています。
家族への「いいところ100選」も実践しました。夫と娘たちには書いたのに、私にはなかなか返って来ず(笑)、「じゃあ自分で書こう」と思ったら、自分のいいところはなかなか出てこない。自分をほめることの難しさを感じました。でも私の節目の誕生日に、3人から「千佳子さんのいいところ100選」をもらった時は、本当に嬉しかったです。

入会を考えている人へのメッセージ

■ 茂樹会長
この取材を機に、「ええやんRinRi」のこの記事を見せながら、「興味があれば連れていくよ」と声をかけると思います。そして興味を持ってくれた方には、「入会したら、いつか僕みたいに紹介される日が来るかもね」と一言付け加えたいですね。
■ 千佳子理事長
学びたいという気持ちがある方は、まず参加してみるのが一番。きっと人生が変わる、ステージが変わるという体験ができると思います。

今後のビジョン

これまでは「この場所、この規模で十分」と思っていました。しかし娘が歯科医となり、医療法人の中に「AKIデンタルクリニック」(あべのハルカス21階)が新しく加わりました。
事業を大きく広げるよりも、スタッフが喜び、患者さんが安心して通える環境を整え、満足度を高めていくことを大切にしています。
透析治療を受けている患者さんを大切にする取り組みの一つに、「手作りのお弁当」があります。

私たちは「食事も治療の一環」「生きる喜びそのもの」だと考えています。
透析をしていても、おいしく食べてほしい。食事の時間を楽しんでもらいたい。その思いで、開院当初から管理栄養士に献立づくりをお願いし、温かい手作りのお弁当を提供しています。
地域貢献としては、茂樹会長が医学生時代に有名バスケット選手だった縁から「大阪エベッサ」を応援しています。その一環で、天王寺区の公立小学校の新1年生に連絡帳を配布、小・中学校にバスケットボールを寄贈しています。
またボランティア活動にも取り組みたいと思っており、ベトナム・タイ・ミャンマーの子供たちに毎月少額ですがサポートしています。学校建設の寄付を頼まれることもあり、その際はできる範囲で協力しています。
医療業界は深刻な人材不足ですが、同じ単会の西政彦さんの「ええやんRinRi」の「GENKIな会員企業」の記事を読んで「これだ!」と思い、すぐに連絡。2026年1 月にミャンマーから2名の看護助手が来てくれることになりました。いよいよクリニックも国際化へ。新しいスタッフと既存のスタッフ、そして患者さんが皆喜べる環境づくりを進めながら、新しい岡田クリニックが始まろうとしています。

編集後記

とても温かく優しいお二人の想いが息づく、素敵なクリニックでした。スタッフとともにつくり上げた理念や基本方針はロビーに掲げられ、茂樹会長のお部屋には、これまで支えてこられた従業員の皆さんの写真が並んでいます。ミャンマーからの仲間も迎え入れ、さらに発展していく企業だと感じました。

<取材> 蜷川麻子/大阪天王寺区倫理法人会 幹事
<撮影> 小栁宣昭/楽読奈良スクール/大阪都島区倫理法人会

2026年2月 No.327 掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。