株式会社オニオンウェブ 代表取締役 江川昌克氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社オニオンウェブ
設立:2008年4月
役職:代表取締役
住所:大阪府岸和田市下松町5058番地MM88ビル305号
URL:https://onion-web.com/

▼事業内容
ホームページ制作、運営サポート
各種印刷物デザイン
ロゴマーク制作
ブランディング

事業を始めたきっかけ

私はもともと営業職として社会に出て、約5年間働きました。営業の仕事を続ける中で、「パソコンを使った仕事がしたい」と思うようになり独学で勉強を始め、ちょうど5年経ったときにIT関係の会社に就職し、ホームページの仕事に出会いました。
制作の仕事自体はとてもやりがいがありましたが、働く環境や会社の状況もあり、自立せざるを得ないタイミングが訪れ、個人事業として独立する決断をしました。

Web制作はオンラインで完結し、全国どこでも仕事ができる分野ですが、私は画面越しのやり取りだけではなく、地域で頑張っている方と直接会い、話を聞きながら仕事をすることを大切にしています。
実際に会って話をすることで、「言葉になっていない想い」や「その人・その会社ならではの空気感」を感じることができます。そうした部分を受け取り、カタチにすることで、見てもらう人達に「この会社に頼みたい!」「このお店に行きたい!」と思ってもらえるホームページをつくりたいと考えています。
その結果として、売上や集客につながる状態をつくることが私の役割だと思っています。

社名の「オニオンウェブ」は、地元の特産物である「泉州玉ねぎ」にちなんで名付けました。「地域に根ざし、地域で頑張る企業の力になれる存在でありたい」そんな想いを、この名前に込めています。

倫理法人会に入会した理由

倫理法人会に入会したきっかけは、岸和田青年会議所で一緒に活動してきた永野祥司くんから声をかけてもらったことでした。正直に言うと、最初は会の雰囲気に少し戸惑いもありました。堅くて、ガチガチのイメージがあり、「自分に合うのだろうか」と感じたのも事実です。
それでも、これまで青年会議所で数多くの活動を共にしてきた彼が勧めるのであれば、「変な会ではないだろう」という信頼があり、入会を決めました。
今振り返ると、倫理法人会に入ったのは、「どんな会なのか」以上に「誰に誘われたか」ということが、自分にとっては大きなことであったと感じています。

人生の転機となるような学び

倫理法人会での学びの中で、人生の転機になったと感じているのは、「人前で自分自身のことを話す機会」をもらえたことです。
特に印象に残っているのが、100社モーニングセミナーでの会員スピーチです。それまで自分の生い立ちや家族のことなど、自分の内面に関わる話を人にすることを避けてきましたが、この時、思い切って自己開示をしようと親の話をしました。
前日は一睡もできずに寝床でもがきましたが、話し終えた後、不思議と気持ちが軽くなり、「自分を隠さないでいいんだ」と思えるようになりました。

また、富士研で父に感謝の手紙を書いた経験も大きな出来事でした。研修の最後に手紙を書く時間があり、私は父親に宛てて感謝の気持ちを綴ることにしました。もちろん、それまでそんなことをしたことはありませんし、気持ちを伝えたことすらありませんでした。
頭では理解していても行動には移せていなかった自分が、富士研での学びを通して、「ありがとう」という言葉を心から伝えることができ、初めて親と向き合うことができました。

富士研だけではなく、普段からの倫理法人会での学びが、自分と向き合い、人としての土台を整える時間になっていたのだと思います。

入会を考えている人へのメッセージ

倫理法人会への入会を迷っている方にお伝えしたいのは、「誰に誘われたか」を大切にしてほしい、ということです。信頼できる人が誘ってくれているのであれば、それは自分に必要なものがそこにはあるという意味だと思います。ですので、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。
どんな会に入っても「そこで何を学び、どう活かすか」は自分次第です。
倫理法人会では、自分自身と向き合う機会を多く得ることができます。その積み重ねが、人として、経営者としての自分を磨き、これからの判断や行動に、確かな軸を与えてくれるはずです。
素敵な人たちとの出会いと理想の自分に近づくための新たなステージが待っているので、思い切って飛び込んでください。

今後のビジョン

Web制作の業界は、AIの進化によってこれから大きく変わっていく分野です。デザインやホームページそのものをAIが作れる時代になり、「デザイナーはいらなくなるのでは?」と言われることもありますが、だからこそ私は「AIにはできないこと」をより一層重視していきたいと思っています。
実際に人と会い、話を聞き、その中で感じ取った想いや空気感をどう表現するか。その人がどんな気持ちで仕事をしているのかを伝えることこそ、「人」だからできる仕事だと考えています。
これからは、そうした人にしかできない表現力をより磨き、自分の強みとして仕事を続けていきたいと思っています。

また今後は、会の運営をサポートする出欠管理アプリの展開にも取り組んでいます。これまでさまざまな団体運営に関わってきた経験を活かし、運営する側の負担を減らし、活動に集中できる環境づくりに貢献するアプリです。
打つ手は無限。
様々な方法で地域で頑張る会社を手助けし、頼られる存在として、あり続けたいと思います。

編集後記

今回の取材で印象に残ったのは、 江川さんが大切にされている 「頼まれごとは試されごと」という考え方でした。頼まれるということは、 「その人だからできる」と思われているからこそ。「できるかな?」と立ち止まるのではなく、まずは返事をする。その姿勢が、次の成長やステップアップにつながっているのだと感じました。
また、お仕事への向き合い方だけでなく、過去のご自身の弱さや葛藤についても、とても率直にお話しくださったことが印象的でした。今の江川さんからは想像できないようなお話も多く、そこから大きな変化と積み重ねがあったのだと感じ、率直に「かっこいいな!」と思いました。
ご多忙な中にも関わらず、このような貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

<取材> 田阪みずほ/泉州倫理法人会 会員
<撮影> 山本祥司/Syoji photo 代表/泉州倫理法人会 幹事

2026年5月 No.331 掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。