株式会社せいらくフーズ。 取締役副社長 西田清鷹氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社せいらくフーズ。
設立:平成11年11月11日(創業:昭和60年)
役職:取締役副社長
住所:大阪市鶴見区放出東1-34-17
従業員数:約100名(パート・アルバイト含む)
URL:https://bento-osaka.com/corporate/

▼事業内容
弁当の製造・出張販売(ビジネス街に65拠点)
唐揚げ専門店「最鳥」の経営(FC含め8店舗)
出汁スパイスカレー「清楽亭」の経営

▼売上高
前期:9億円
今期:10億円(見込)

事業を始めたきっかけ

もともとの出発点は、社長がラーメン店、中華料理店を開業したものの、最初は閑古鳥が鳴いているような状態でした。
​そこで、店内で待つだけでなく、自分からチラシを配って料理を届ける「出前(攻めの商売)」を始めようと思い立ったことが、現在の宅配・お弁当事業の原点です。

最初はラーメン、チャーハン、餃子といった中華料理の出前をしていましたが、ラーメンは伸びてしまうため配達エリアに限界があり、そこで「お弁当に詰め込んだら良いのでは?」と考え、お弁当の販売へとシフトしていきました。

​その後、オフィス街のビルなどで販売を始めたところ、作っても作っても売れるほどの大ヒットとなり、サラリーマン向けのお弁当事業が本格化していったんです。
コロナ禍においては、お弁当を買ってくださったお客様にマスクをプレゼントする等の話題づくりにも気をかけました。

「一人でも多くの人に喜んでもらいたい、リピーターになってもらいたい」という想いのもと、原価率も大切ですが、来店頻度を意識した価格設定(弁当600円)と顧客セグメント別の商品開発(約100種類)を続けています。

倫理法人会に入会した理由

2021年、私は社長との意見の違いから、せいらくフーズを辞めたんです。それが、2023年に復帰することになるのですが、在職当時から親しかった工場長から声を掛けられたのがきっかけでした。「せいらく、継がなあかんで。一緒に継ごうよ!」と言ってくれたんです。嬉しかったですね、一緒に継ごうって言ってくれたのが…。

社長は2019年に大阪北区倫理法人会に入会していて、私も復職のタイミングで東大阪市倫理法人会に入会、そして後継者倫理塾にも入塾することになりました。正直、倫理は嫌いだったのですが、社長に認められたいという気持ちが強くて倫理を始めたんです。

ちなみに、工場長も去年、倫理法人会に入会しました。自ら会員スピーチを志願したりと熱心に取り組んでいます。

人生の転機となるような学び

私にとっての転機といえば、やっぱり後継者倫理塾との出会いだったと思います。倫理が嫌いにも関わらず入塾したのですが、今から思えば大きな学びがありました。

人は心の持ち様、見方を変えるだけで自分の気持ちが変わることに気づきました。私なりに、他人に対する姿勢が変わってきたように思っています。

(西田社長からのコメント)
息子はいつもイライラしていて、己の物差しだけで他人の所為(せい)にするところがあったのですが、そういうところがなくなってきたと思います。

入会を考えている人へのメッセージ

当初、後継者倫理塾に入塾した頃は、経営の方法論についての学びがないことに不満を持っていました。しかし、続けていくうちに、経営者としての心のあり様の大切さに気づくことができました。倫理を学べば、家庭や仕事はもちろん、すべてが良くなっていくと思いますよ!

今後のビジョン

弊社は、ビジネス街を中心に企業やビル向けに昼食時のお弁当を製造、出張販売していますが、ここ数年の外食費の高騰もあって、弁当需要が急拡大しています。
2年前には1日4000食だったのが今では7000食、売上高も5億、6億から9億、10億を超えるほどになっています。
今後は10000食を目標に、第2工場の建設も検討中で、製造から販売まで扱うオフィス向け弁当屋として全国NO.1を目指します。

また、第三の事業の柱として、「関西カレー保安協会」さんと共同開発した出汁スパイスカレーのお店も今後浸透させていきたいですね。
そして将来的には、同業他社ともタイアップし、「せいらくフーズ」の全国展開も視野に頑張っていきます!

編集後記

この1~2年、せいらくフーズさんが急速にお弁当の食数を伸ばされた背景には、外部環境の変化があります。
飲食店の値上げ等により外食費がアップするなか、1食600円程度で提供されるお弁当のコスパはとても魅力的です。また、15人の行列も3分待てば買えたり、高層ビルでの移動時間が短縮されたりと、ランチタイムの時間を有効活用できる点も今のタイパ重視の時代にマッチしています。
まさに記事タイトルの『GENKIな会員企業』を地で行く会社ですが、取材のなかで西田さんは「食のインフラ」ということを話されました。

1日30~50食の小規模の販売拠点であっても、せいらくのお弁当を毎日待ってくれている人がいる限り、採算性だけで判断するのでなく継続して提供していきたいとのことでした。そんな想いから、無人販売による置き弁もスタートされたそうです。
会社が急成長するなかにおいても、「何のための会社か?」という企業の存在意義をしっかりと考えておられることがたいへん印象的でした。

<取材> 横山 俊男/東大阪市倫理法人会/幹事
<撮影> 小栁 宣昭/道修町studio 代表/大阪城倫理法人会 幹事

2026年8月 No.334 掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。