株式会社尼伊 代表取締役 尼崎錬一氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社 尼伊
設立:寛政年間(1790年)
役職:代表取締役
住所:大阪市中央区西心斎橋1-10-19 尼伊ビル2階
URL:https://amai.jp

▼事業内容
宝石・貴金属加工販売
金地金販売
記念品・徽章等の加工販売
貸しビルテナント業

事業を始めたきっかけ

当店の歴史は、1790年の江戸時代にまで遡ります。当時はまだ宝石が一般的ではなく、帯留めやかんざしなどの和装小物を、職人がお客様一人ひとりに合わせて作り、販売していました。
現在の宝石店につながる転機となったのは、曽祖父の代です。昭和に入り、海外から宝石が入ってくるようになる中、それまで扱っていた女性の装飾品の延長として、宝石を取り入れるようになりました。
その後、高度経済成長とともに宝石が一般の人々にも身近な存在となり、時代に合わせて宝飾品を中心とした事業へと変化していきました。現在は私が8代目としてその歴史を受け継いでいます。

倫理法人会に入会した理由

30代の頃、家業を継ぐために通ったジュエリーの専門学校でのご縁が、倫理法人会との出会いでした。同級生が大阪中央区倫理法人会の初代・井本会長の会社に勤めており、「一度来てみたら」と誘われたのがきっかけです。

会場も近く、朝も苦ではなかったので気軽な気持ちで参加しました。入会の決め手は、何度か朝食会に参加する中で会員の方々と仲良くなったのがきっかけです。

そんな何気ないきっかけで入会してから、気づけば20年以上。今もご縁を大切にしながら活動を続けています。

人生の転機となるような学び

倫理法人会でさまざまな役職を経験する中で、大きな学びとなったのは「人は言葉だけでは動かない」ということです。

事務長、専任幹事、会長と役を担うにつれ、方針を決めて伝えるだけでは、なかなか人は動いてくれないことを実感しました。まず自分が動き、その姿を見せることが大切だと学びました。

単会会長として普及をやってみようと実践した時、「来てほしい」「入会してほしい」という想いだけでは相手には届かないことにも気づきました。自分の都合ではなく、相手が何を求めているのかを考える。この経験は、人との向き合い方を改めて考える大きなきっかけとなりました。

入会を考えている人へのメッセージ

「朝が弱い」「時間がない」「忙しい」など、最初はさまざまな理由があると思います。まずは一度モーニングセミナーに参加して、倫理法人会を実際に体験してみてください。そのうえで、自分に合うかどうかを判断すればいいと思います。

そして、入会したら参加するだけで終わらず、何か一つ新しい実践を始めて、続けてみてほしいです。せっかく時間を使うのであれば、自ら行動し、そこから何かを得る。その積み重ねが、自分自身の学びや変化につながっていくと思います。

今後のビジョン

これから広げていきたいのは、すでにある宝飾品を次の世代へ受け継いでいくことです。
先祖から譲り受けた大切な宝石も、デザインが今の時代に合わなければ、使われないまま眠ってしまいます。しかし、指輪をペンダントやピアスにするなど、形を変えれば再び身につけることができます。

宝石は、人よりも長く残り、持ち主を変えながら受け継いでいけるものです。思い出や価値を大切にしながら、今の持ち主が使いたい形へと生まれ変わらせる。そんな宝飾品の受け継ぎ方を、もっと多くの方に広めていきたいと思っています。

編集後記

尼崎さんといえば、交流会にも積極的に足を運ぶ行動力が印象的です。今回お話を伺い、倫理法人会での経験から学び、それを実践しながら次の行動につなげてこられたことを知りました。仕事でも歴史を大切にしながらも、現状にとどまらず新しいことに挑戦し続ける姿勢に、これからのさらなるご活躍が楽しみです。

<取材> 金原 優里奈/大阪中央区倫理法人会/幹事
<撮影> 小栁 宣昭/道修町studio 代表/大阪府広報副委員長

2026年10月 No.336 掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。