
GIVE&GIVEN株式会社 会長 安藤宏之氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:GIVE&GIVEN株式会社
設立:2003年1月7日
役職:会長
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町1-2-7 4F
URL:https://www.givgiv.com/
▼事業内容
PCトータルサポート
事業を始めたきっかけ
23年前、ADSLによってインターネットが家庭に入り始めた頃、情報が入ってくる速さや、物を安く買えることに大きな衝撃を受けたのを覚えています。
前職は、マリン業界でウェットスーツメーカーでした。毎週海にいける楽しい仕事でしたが、今度はアナログとは違うデジタルの世界にも挑戦してみたい。そんな思いから、最も仲の良かった同期と独立を決意しました。
31歳。若さと勢い、そして今思えば根拠のない自信もありました。お客様も商品も一切持たず、希望だけを胸に飛び出しました。サーフィンの波から、今度はインターネットという大きな波へ。時代の波に乗る覚悟を決めて、いきなり株式会社をスタートしました。
「与えることで、与えていただく」――それがGIVE&GIVEN株式会社の理念です。ITを使って、お客様に何ができるのか。自分たちの知識や技術をどう役立てられるのか。そう考え、最終的にたどり着いたのがパソコンサポートでした。
インターネットというデジタルの世界に飛び込んだはずが、結局は人が動いて、お客様の困りごとを一つひとつ解決する、思いきりアナログな仕事に落ち着きました(笑)。でも、そこにこそ自分たちが提供できる価値があると気づいたのです。
そこで感じたのがでした。本当にインターネットを使ってほしい高齢者やハンデを持つ方ほど、取り残されていくデジタルデバイド(情報格差)でした。
着目したのが、地域に根ざし、長年お客様との信頼関係を築いてきた町の電気屋さんでした。価格ではなく、「困ったときに相談できる安心」を届けている。その地域に根ざした電気屋さんと、私たちのITの知識を組み合わせ、サポートする仕組みを作りました。
この取り組みは好評をいただき、大阪府の電機商業組合にも認められ、当時約3,800店の加盟店とのつながりへと広がりました。地域の安心を支える電気屋さんと、ITで人を支える私たち。その出会いが、GIVE&GIVENの大きな一歩となりました。
現在は企業・会社のIT環境を支えることが事業の中心となりました。時代とともにサービスの形は変わっても、「困ったときに頼っていただける存在でありたい」という思いは変わりません。ITの力と人の力を掛け合わせ、これからもお客様に安心を届けていきます。

倫理法人会に入会した理由

30代から11年間、売上や紹介を生み出すことを目的としたビジネスコミュニティに所属し、多くのお客様をご紹介いただき、会社の成長にもつながりました。
一方で、「これからはビジネスだけではなく、人としての在り方や生き方についても学びたい」と考えるようになりました。
そんな時、倫理法人会で楽しく活動されている方から声をかけていただいたのが直接のきっかけです。
その中で、「ご先祖様との繋がり」や「感謝の気持ち」「人の在り方」を学び続ける倫理法人会の教えが、自身の求めていたものとピタッとハマり、迷うことなく即決で入会しました。
人生の転機となるような学び
倫理に入って本当に良かったと強く実感しています。一番変わったのは、会社というより自分自身の心の持ち方です。
もともと夫婦の関係も良く、家族と過ごす時間を何より大切にしてきました。倫理を学ぶ中で、そんな日々こそが決して当たり前ではなく、かけがえのない幸せなのだと、改めて深く感じるようになりました。
「足るを知る」とは、今あるものを当たり前と思わず、すでに自分の周りにある幸せや恵みに気づき、感謝すること。家族と過ごせること、仕事ができること、社員と働けること。その一つひとつを、以前にも増して幸せだと感じています。
特に「縦のつながり、横のつながりに感謝する」という言葉には、強く心を動かされました。両親やご先祖様、子ども、兄弟、友人、仕事仲間などへの感謝は、もともと自分の中にありました。それが一つの言葉で表現され、自分の中にあった感謝の気持ちや考え方に、一本の軸が通ったように感じました。
創業時から一緒に会社を立ち上げた共同経営者である同期とも、23年間、大きく揉めることなく今も一緒に会社を経営しています。それも当たり前ではなく、奇跡のようなことだと思っています。社員もみんな家族を大切にしており、私も社員が家族を大切にしながら働ける会社でありたいと思っています。
また、靴をそろえる、椅子を戻す、扉を丁寧に閉めるなど、日常の小さな所作を意識するようになりました。そうすることで自然と心が落ち着き、身の回りの物にも感謝できるようになりました。

入会を考えている人へのメッセージ

売上や人脈作りを目的に入会すると、長続きしないと思います。まずは「倫理を学びたい」という素直な気持ちで参加してほしいです。
倫理には「純情(すなお)」という言葉があります。自分と違う意見や、すぐには受け入れられないことにも、「そういう考え方もあるんだ」と素直に受け止めてみる。すべてを自分の物差しだけで判断しないことが、学びにつながると思います。
毎週、朝早く起きて参加することも、自分との闘いであり、学びの一つです。良いことも嫌なことも、自分と合わない人との出会いも含めて、すべてが学び。自分の感情を一歩引いて見つめることで、心の安定や人としての深みにつながっていくのだと思います。
今後のビジョン
「困ったときには、ギブアンドギブンの○○さんに相談しよう」と、みんなから頼っていただける会社でありたい。そして、その存在が100年先も続いていてほしいと思っています。
会社は、必ずしも大きくならなくてもいい。社員もお客様も、関わる人みんなが心豊かに過ごせる環境をつくることが大切です。
「助かりました、ありがとう」
「こちらこそ、頼っていただいてありがとうございます」
そんなふうに自然に感謝を伝え合える関係を、これからも大切にしたい。一つひとつの「ありがとう」が、次の「ありがとう」につながっていく。そんな感謝の連鎖によって、関わる人みんなが幸せになってほしい。
100年後も「この会社があって良かった」と思っていただける存在であり続けること。それが、GIVE&GIVENが目指す未来です。

編集後記
倫理法人会に入られて感謝の気持ちを強く感じられながら働かれていることが幸せそうに感じました。
また、倫理で縦横十字の学びを得たことで、ご両親と会う機会が増えたこと、入会していなかったら親に感謝を伝えられずに公開していたと思うというお話は感慨深いものがありました。
<取材> 宇野 聖太/大阪城倫理法人会 幹事
<撮影> 小栁 宣昭/道修町studio 代表/大阪城倫理法人会 幹事
2026年11月 No.337 掲載