髙松建設株式会社 代表取締役社長 髙松孝年 氏にインタビューしました。
十三の一等地にそびえたつ髙松建設株式会社本社にて和やかに取材させていただきました。
同社は、青木あすなろ建設株式会社や、世界最古の企業である、西暦578年創業の株式会社金剛組をグループに持たれています。同じ建設業とはいえ業容的には右と左とも言えるほど異なる業種ですが、シナジー効果も生み、グループでの業績を伸ばし続けていらっしゃいます。
百年企業としての力のもととなる強みは提案営業ができること。お客様の資産を守るため、お客様の土地の活用方法を提案し、設計・施工、さらにはメンテナンスや入居者斡旋までグループで対応します。
また、平均年齢39歳という、業界でもかなり若い層で構成される企業ですが、社内の取り組みとして若手の育成に力を入れている話をされました。入社4 ~5年で現場の責任者を任されます。それが可能なのは、その上司、そのまた上司、という縦のつながりでのフォロー( = 組織力)、協力業者の方々との横のつながりでのフォローが万全に整っているからです。
その他、ここ数年いろいろな学びを取り入れて新しい分野にも挑戦し、時代の変化に対応されています。
これほどの企業グループ、従業員4、000名のトップとして、倫理法人会での学びをどう捉えられているかおききすると、MSに参加すると挨拶が気持ちよく、輪読する万人幸福の栞の内容は、当たり前だが大事なことだと感じ、自らを見つめ返すことができるとおっしゃいました。
それは、同社の経営理念と並び大切にされている「経営姿勢」の中にある一文とも重なります。「不正や不当な手段による社益の追及は勿論、浮利を追うなど利益第一主義に陥ってはならない」というところはまさに利他の精神であり、また、15に及ぶ「行動基準」にも社長の判断基準となるものがちりばめられています。
「会社を大きくして売却益を得るというようなことではなく、グループ4、000名の従業員とその家族を守ることが使命である」と力強く語られました。人は通常、就職したら長く勤め続けたいと思うはずである。それに応えられる企業でありたい。誇りをもって働ける企業に、と。祖父が創業し、父やおじが育てたこの企業グループをいつまでも続く企業にしたいと。
取材後記
楽しくて、あっという間の取材時間でした。社長にはたくさんのエピソードをお話しいただいたのに、ほんの少ししか掲載できないのが残念です。100年を超えて続く企業の基本に「利他」があることには大きく納得できました。これからもずっと、ずっと創業からの精神を忘れず発展されると確信しました。
(取材・文:大阪府倫理法人会 森本華織 広報副委員長)
(取材者:大阪府倫理法人会 神門 剛 広報副委員長、大阪府倫理法人会 森本 華織 広報副委員長)
(同行者:新大阪倫理法人会 出﨑 三惠 相談役、新大阪倫理法人会 堤 志緒 副専任幹事)
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。