障害者も健常者とともに生き生きと輝ける職場・学校をつくる
起業したきっかけ
父を8歳のときに亡くしました。母が喜んでくれると思い大学卒業後大手銀行に入行。たくさんの社長の輝いている姿に影響を受け33才の時起業しました。
後に発達障害のある二人が職場実習に来て「皆と一緒に働きたい、役にたちたい」という思いに触れ、誰もが働くことで幸せになれる…これが私の起業した意味だと気づきました。
なぜRITA学園を運営することになったのか
10年前に不登校や障害のある子が通う高等専修学校が経営難で閉校するため、継承の依頼を受けましたがお断りしました。しかし先生や保護者が神戸まで来て懇願され、素人ですが引き受けることになりました。
その後別の学校法人の経営を依頼したいという話がきました。宮田運輸の宮田社長やたくさんの方と共に、繋がりを力に子どもたちに人間力を育み素晴らしい未来を歩んで欲しいと思い、RITA学園高等学校という通信制の学校をスタートしました。
RITA学園は各地域にサポート校を展開し、通信制だけど通える居場所として、全国の子どもたちへ広がっていけばと思っています。
倫理の活用方法
別の経営者団体の本を使って朝礼をしていたのですが難しいとクレーム(笑)がありました。入会後職場の教養を使ったところ大変わかりやすいということで変更しました。
教育現場の先生から「生徒にも職場の教養を使いたい!」と言われ渡しています。生徒が倫理を勉強するきっかけにもなりました。
先日はじめて倫理指導を受けました。経営が厳しい時もあるが間違っていない。信じた道を行きなさいと背中を押していただきました。
学園に対する想い
ISコンサルティングには31名の社員がおり、3分の1が障害者です。
しかし障害者と健常者という分け方をせず、それぞれが個性を持つ大事な社員だと伝えて輝いてほしいと思い奮闘しています。
また、悩みを抱える生徒が自分を認めてなりたい自分になってほしいと願っています。
その一助として倫理があると考えています。
是非倫友の皆さま、RITA学園で子どもたちの未来を共に創っていきましょう!
取材後記今大阪府倫理法人会で取り組んでいる「倫理を学校教育に」を先取り(!?)されていて驚きました。
しかも、生徒さんも難しいながらも理解されているということで、倫理は深いけれどどんな年齢にも響くものなのだと改めて感じました。
(取材・文:大阪府倫理法人会 広報副委員長 廣岡 ゆかり)
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。