「道は一つでいい」現場からはじまる人づくり

震災が導いた独立と、RC への一本化

現場から始まった、小さな独立と大きな転換

私が独立したのは、阪神淡路大震災の直後でした。
あの状況を目の当たりにし、「現場で力になれる人間でありたい」と思った事が原点です。創業当初は、木造住宅から中規模RC工事までいただいた仕事を幅広くお受けしながら実績を積んできました。
その一方で、技術の蓄積や社員の育成という面で課題もあり、改めて自分の強みと向き合いました。そして、長年経験を重ねてきたRCマンション施工に特化することを決断しました。
現在では、大手デベロッパーの元請として、7〜10億規模のワンルームマンションを手がけています。現場で学んだこと、人とのつながりが、今の会社の基盤になっています。

社員は十人十色

私にとって経営は「人の人生を預かる仕事」です

私が経営で最も重視しているのは、社員を「育てる」という視点です。
建設の現場は、技術だけでなく、段取りや判断力、周囲との関わり方まで、人としての成長がそのまま仕事の質に現れます。だからこそ私は、まず社員一人ひとりの背景や性格、苦手なことをしっかり理解し、その人に〈あった‼〉育て方を意識しています。資格取得を会社が全額負担しているのも、技術者としての土台を確かなものにしてほしいからです。
朝礼や掃除、現場の基本動作を大切にしているのは、技術の前に“姿勢”を整えることが成長の第一歩だと思うからです。社員ができなかったことを乗り越え、自信を持って現場に立つ姿を見ると、この会社をやってきて良かったと心から感じます。

経営者育成委員長として心がけていること

委員長として意識しているのは、「まず自分の姿勢で示す」ということです。 会社でもRCに特化して事業を深めてき ましたが、その姿勢は人を育てる場でも変わりません。何かを広く求めるより、自分が選んだ道に誠実に向き合う姿勢こそ、周囲の信頼を生みます。
経営者の皆さんには、経営手法より先に『自分は何を大切に生きるのか』を考えるきっかけをつくりたいと思っています。完璧である必要はありません。迷いながらも前に進む姿は、必ず成長につながる。私自身がその姿勢を示すことが、委員長としての役割だと考えています。

今後の展望

会社の成長への期待

これからの会社の成長には、現場で自走できる監督をどれだけ育成できるかが重要だと感じています。
その思いを形にしたのが「現場監督養成道場」です。技術や段取りだけでなく、現場を任される責任感や判断の軸を身につけ てもらう場として、これから充実させていきたいと考えています。
また、輪島での支援活動を通して、建設業の仕事は『誰かの暮らしを守る力』であることを改めて実感しました。だからこそ 、社員一人ひとりが胸を張って現場に立てるように育てていきたい。人づくりを通じて、会社がより強く温かい組織へと成長できれば嬉しく思います。

編集後記

志波委員長のご指名で、初担当となり重圧と緊張を抱えながら…取材に行かせていただきました。インタビューが始まると、貫山社長はスグに緊張が打ち消される程、様々な事を聴かせてくださいました。お土産までいただいて♪
「基本は人」という事がストンっと入って来た今回の取材は、私達取材側が学びを得た贅沢な時間でした。

取材:大阪府倫理法人会 広報副委員長 横山俊男
取材・文:大阪府倫理法人会 広報副委員長 村木やすこ

企業情報

社名:株式会社貫山建設
設立:平成11年8月2日
役職:代表取締役
住所:(本店) 〒573-0032 大阪府枚方市岡東町14-16 第8松葉ビル201号室
(工事部・積算部事務所) 〒573-0034 大阪府枚方市岡山手町3-17
URL:https://www.nukiken.com/company/

▼事業内容
RCワンルームマンションの建設

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。