企業情報
社名:株式会社ミートモリタ屋
設立:1972年
役職:代表取締役社長
住所:〒569-1123 大阪府高槻市芥川町1丁目7-7駅前駐輪ビル4階
URL:http://www.moritaya.com/
事業内容
生鮮食料品を中心に一般食品、日用雑貨を販売するスーパーマーケットチェーンを展開しています。大阪府高槻市に6店舗、東大阪市に1店舗の計7店舗。また、レストラン事業として高槻市内に炭火焼肉や鉄板焼きなどの飲食店が5店舗あります。「豊かな食生活の提供で地域社会に貢献する」お店を目指しています。
会社の誕生
会社として設立したのは1972年。来年、50周年を迎えます。京都に明治2年に創業した日本で一番歴史のある牛肉屋「モリタ屋」がありまして、私の母がそこの長女でした。父と母の結婚を機に父がモリタ屋高槻支店の店長を任され、当時の高槻駅前デパートで商売を始めました。そして数年後に独立。それがミートモリタ屋の始まりです。父から私の姉が経営を引き継ぎ、2019年に私が社長になりました。
入会のきっかけ
高槻市倫理法人会ができたのは1985年。当時は北大阪倫理法人会という名称でした。商工会議所の声かけでミートモリタ屋も入会しました。その頃、私はまだ学生でしたが、父が「最近の経営者は朝早く集まって勉強するらしいわ、えらいな」と話していたのを覚えています。ですので、当初は父の名前で入会していました。
私が倫理法人会の活動に関わるようになったのは1997年。ミートモリタ屋の店長をしていた頃です。父が当時の会長に「モーニングセミナーはうちの息子に行かせますわ」と言ったのがきっかけでした。その頃、両親は京都に住んでおり、高槻で行われるモーニングセミナーになかなか出席できなかったのです。入会後は私も専任幹事や副会長を務めさせていただきました。一時、モーニングセミナーから離れていた時期もありますが、再開してからは出張と体調不良で行けない日以外は通っています。
転機となるような学びは?入会してよかった?
モーニングセミナーでいろいろな方の講話を聞いて仕事に行く。毎週その繰り返しをやっているだけですが、その日に聞いた講話の内容とよく似たような状況が職場で起こることがあります。そんな時に「あ、これは今日の講話で聞いたことやな」とか「これは今日の話をあてはめて考えてみるといいな」と感じます。
たとえばある時、『チャレンジに失敗はない』という話を聴きました。チャレンジにリスクはつきものだが決して失敗にはならないよ、というお話でした。それはちょうど会社で新しい取り組みをするかどうかを迷っていた私の背中を押してくれました。その話に感じるものがあり、「責任は全部私が取るからやってみよう」と社員たちに伝えたところ、彼らも「社長がそう言うならやりましょう」と言ってくれました。何かにチャレンジする時はリスクや面倒なことがありますが、やってみたら意外と簡単だったとわかることがあります。お客様や社員も喜んでくれます。モーニングセミナーの講話やスピーチにはそんな学びがありますね。
倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス
倫理法人会に入ったら仕事がうまくいくとか健康で幸せになると言われることもありますが、入会するだけではそうならないと思っています。倫理法人会は勉強する場所。会に来て、栞(『万人幸福の栞』)に書かれていることや講話で聞いた話を実践することが大事です。しっかり勉強すると自然に知識を得て自分が磨かれていく。そうすると人からお願いされることが多くなり、仕事もうまくいく。そういう流れになっています。私もがんばって長く続けている方の仕事や商売を応援したいと思っています。
今後のビジョン
これまでスーパーマーケットは商品を置けば売れる時代でした。今はそれが難しい。なにか特徴がなければお客様は来てくださいません。当社は以前から安心安全なものを提供したいと、直接産地に赴いて鮮度の高いものを仕入れてきました。原材料にこだわったり、できるだけ保存料や添加物の入っていないものを選んでいます。
自社のオリジナル商品にも力を入れ、牛肉カレーや牛肉のしぐれ煮などの人気商品に続いて、パンやスイーツも自社で製造し始めました。スーパーマーケットは小売業ですが、われわれは「製造小売業」という業態を目指しています。自社で開発製造できる商品を増やし、プライベートブランドをしっかりと確立する。「あの店にはええもんがあるよ」とお客様が思って来てくださる店にしていきたいです。
【取材 荒木さと子/高槻市倫理法人会/幹事】
【カメラマン スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会/会員】
取材では高槻市倫理法人会ができた頃からの歴史をうかがうことができました。当時はモーニングセミナーに来る会員さんたちはごく少数(3人~10人くらい)だったそうです。歴代の会長や会員さんたちのがんばりを振り返り、感慨深そうにされていました。お店の撮影ではパートさんが「社長、こんにちは」と挨拶してこられて、社員さんにしたわれている様子が伝わってきました。倫理法人会の場で会う吉岡さんは穏やかでユーモアあふれる癒しのムードメーカーです。
【吉岡登志夫氏の所属単会/高槻市倫理法人会/監査】
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。