小金屋食品株式会社 代表取締役 吉田恵美子氏にインタビューしました。
▼企業情報
社名:小金屋食品株式会社
設立:1962年10月
役職:代表取締役
住所:大阪府大東市御領3丁目10-8
URL:https://koganeya.biz
▼事業内容
大阪府大東市で60年続く納豆専門の製造と販売事業を行っています。
特徴の一つは「味と品質を重視」し国産の大豆で製造することです。
販売はスーパーや百貨店等への卸しと、ネットや通販での個人への直接販売を行っています。
そして、大阪市西区土佐堀に開店した小金屋直営店「納豆BAR」が繁盛しております。
会社の誕生
山形出身の父が住み込みの丁稚奉公をした後に、60年前の1962年に門真市で創業しています。
工場を建設するも4年後、火事で工場を全焼しました。その後、品質の良い納豆と多くの人たちのサポートのお陰で大東市で再建できました。
その後、私は2002年に小金屋に入社、2007年に父の亡き後に代表取締役を継ぐことになりました。父は私が社長をしていることを知らないので、今どんな風に思っているのか父に聞いてみたくなる時もあります。
入会のきっかけ
あるきっかけで出会った杉並西の倫理法人会の渡辺智恵子さんに出会いました。女性経営者として、人としての凛とした清々しさにファンになりました。
また幾度かあった食事を共にする機会の時に、杉並西のMSに誘われましたことが倫理法人会との出会いです。
朝から元気な雰囲気に驚いた記憶がありますが、当時は比較的少ない納豆専門の女性社長ということでテレビに取り上げられることも多く多忙を極めていたため入会など考えもしませんでした。
その後、少し落ち着いたタイミングで川村慶さんから大東市に倫理法人会を創るので協力してほしいと誘われました。正直、なんとなくの義理入会でした。それが、今期から大東市の二代目会長を拝命しております。
転機となるような学びは?入会してよかった?
「栞」からも多くのことを学んでいます。例えば「得るは捨つるにあり」です。
未練を断ち切ることで得られる本業に対する集中力や仕事の軸、在り方に気づくことになります。
また、「本を忘れず、末を乱さず」です。両親の作った良い納豆をさらに革新し、後世につなげていきます。
そして大東市の会員さんの「愚直なまでの取り組む姿勢」を感じることで「逃げない勇気」を仕事や家庭に持ち続けることが出来ています。
倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス
日々経営者として、また人して、さまざまな情報があふれる中、軸がぶれることもあります。
ここでは心のあり方を学べます。それは、倫理観と共に、周りに良いことをするという「在り方」を整えることができます。顧客に良いこと、社員に良いこと、地域に良いことをする。
私は、経営者として、良いこととは何か?やり方よりも在り方を学ぶことで、事業の繁栄に繋げます。
今後のビジョン父の納豆に対する強い思いである「品質重視」は変えずに直営店を増やすことです。大阪の納豆が美味しいことを、日本のマーケットの中心でもある東京に1店舗出すこと。そして、小金屋食品の納豆を一つの大きなブランドにすることです。
BtoBという販売チャネルをBtoCに変えていくことでお客様の声が直接メーカーに届き、作り手のモチベーションアップになり、より品質向上に繋がります。
そして私たちのミッションである ~納豆で「美味しさの感動」と「健康である喜び」をお届けする~ ことに近づきます。
【取材 牧草大輔/大東市倫理法人会/幹事】
【写真 写真スタジオハート 代表 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】
吉田さんにお会いすると、その持ち前のふわっとした明るさで、周りもふわっと元気になるのです。
その明るさは苦難を幾度も乗り越えた者だけが身につけることができる「私は大丈夫」と言う絶対的な笑顔なのです。
幼少の頃に目にした、工場が全焼した後の父の背中、再建を成し遂げた後に明るく楽しそうに仕事していた父親の後ろ姿が無意識に
語りかけているのかもしれません。「絶対大丈夫」って。
代表取締役となって20年、粘り強く、歩みを止めることなく、次の一歩を常に進んでいる姿に経営者としての凄みも感じることになります。
ねばねばーと粘り強く、世界ナンバー1の納豆屋さんの社長です♪
【吉田恵美子氏の所属単会/大東市倫理法人会/会長】
2022年11月掲載
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。