一般社団法人 隆起会 代表理事 大瀧隆博氏にインタビューしました。
▼企業情報
社名:一般社団法人 隆起会
設立:令和6年1月29日
役職:代表理事
住所:大阪市都島区毛馬町2丁目10番33号
URL:https://ryuyukai.or.jp/
会社の誕生
全くの健康体と思っていた高校2年生のある日突然、血尿が1週間続くという経験をしました。死ぬかもしれないと不安を抱えて病院へ行くと、受付の方に笑われたり、看護師・医師の上の空の態度や検査の際に物の様に扱われるという屈辱を経験したんです。
これが病院なんか?もっと良い医者はいないのか?と憤りを感じ「それだったら俺がなる!」その時に医者になる決意をしました。
それまで僕は勉強ができない人種だと思っていたけれど、言い訳をしているだけだと気づき、エンジンがかかり猛勉強をし医者になりました。だからこんな僕でさえ医者になれたんだから、信念さえあれば誰でもなりたい自分になれるということなんです。
なんとか無事に医学部へ受かったものの、研修医時代に優秀な同期達と共に働く中、追いつけない自分がいる、これでは周りや患者さんに迷惑がかかるのではないか?と医師を辞めようかと考えるようになりました。
そんな時に、当時流行り出していた「FIRE(資産運用で早期リタイアをする考え方)」に出会いました。倫理と真逆ですね(笑) もう医者は辞めようと、29歳からお金の勉強を始めました。しかし投資をするにも資金が必要。
その資金を捻出する為に医者として開業しようと、成功されている先生の元で修行をし、35歳で「おおたき整形クリニック」を開業したのが始まりです。
入会のきっかけ
開業後は一か月後から黒字経営。順調だけれど仕事に対するモチベーションはあまりなく、45歳で「FIRE」する為に開業したものの、依頼され分院が進んでいくので、いつ上手いこと辞めようかと思いながらもタイミングが無く辞められない状況でした。
従業員は機械でいいと思っていました。頑張らなくていいから結果だけ残してくれたらいいと、人に対しての感情がなかったんです。
スタッフ同士の人間関係、自分自身に信頼がないこと、学生の頃抱いた志が実現できていない等業績は黒字だが沢山の問題を抱えていたので、流石にどうにかしなければとマネジメントを学ぶ中、鴨頭義人さんのYouTubeで倫理法人会が紹介されていたのがきっかけです。
当時、大阪都島区倫理法人会9代目松藤会長へ直接電話をし、2019年に入会しました。
転機となるような学びは?入会してよかった?
初めて聴いた講話で自分が人に無関心な人間だと気づき、帰りの車の中でめっちゃ泣きました。子供って勝手にすくすく育つと思っていたけれど、そうじゃないんだ。妻が俺の知らないところでむちゃくちゃやってくれていると気づき、帰宅後「今までありがとう」と妻に言いました。
そこから夫婦の在り方も変わり“正しさを求めて妻を責めていたモラハラ夫”から矢印を自分に向け“正しさより明るさ”に変えました。
しかし、自分が倫理で学び改善しても目の前のスタッフは変わらないと悩み、倫理指導を受けました。辞めてもらいたいスタッフの事を相談したのですが、本来存在意義を与える立場のリーダーがその気持ちではいけないと気づくことができました。「最後まで面倒を見るね、一緒に頑張ろうね」というスタンスが大事なのだと。
問題意識を持って倫理指導を受けるとガラッと変わります。倫理法人会は“実践の場”なので、目の前の景色が実際に変わっていくと、凄いなと思ったし、自分の間違いが分かるようになりました。すると力も入るし、頑張ろうと思えました。
“努力して結果を残すのが当たり前”から“ただそこにいてくれるだけでも感謝・ありがとう”が言えるようになりました。
また、分院に行くのがすごく嫌で、年に一回位だったのも、今は月に一度は訪れスタッフの目を見て自分の言葉で考えや理念を話すようにもなりました。
初めの頃「FIRE」を考えていた僕にとっては、MSの誓いの言葉にもすごく抵抗がありましたが、毎週MSに行くことで、事業の目的が「FIREする為」から「仕事を続けること」に変わりました。働くことが生きることだと、倫理に入って分かったんです。
それまで現場に出るのが苦痛だったのが、苦痛じゃなくなりました。今はギリギリまで働こうと思っています。いるだけじゃなくて、必要とされる働き方を最後までしようと思っています。
入会してもちろん良かったです。夫婦関係、4人の子供達との関係もめっちゃ良くなりました。「お父さん嫌い」と言っていた娘とも、2人で海外旅行に行くまでに仲良くなりました。また、舞鶴に暮らす両親に2-3週間に一度は会いに行き大切な時間を過ごしています。
“問題を解決しなければならない”という考えから“問題があるけれど明るくいこう!人を信じ、ありがとうと心から言える自分である為”に、今では日々努力をしています。
倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス
まずは、自分自身が問題を把握しているかどうか。毎週のMSに参加していると、自分が問題と思っていなかったことに「あ、そっか」と気づけるんですよね。倫理に来て自分のアカンところに気づかないと、ただ楽しいだけになってしまう。
気づきや自己否定、反省も感じることが大切。“自分の課題を意識すること”が成長に繋がるので、それを感じ取る場として活用していただきたいです。
今後のビジョン
現在枚方と神戸に10・11院目を進めている分院を、20院に広げるのが直近の目標です。
最終目標は、役割を果たし医師として必要とされ80、85歳、、、最後まで働くことです。
【取材 村岡 真有/大阪都島区倫理法人会/幹事】
【撮影 道修町Studio 代表 小栁宣昭/広報副委員長】
医師を志し進まれる中、挫折を感じ資金を作る為に開業されたところから、仕事に対する考え方が、倫理法人会に入会され劇的に変わっていく様がとても興味深かったです。
自分の人生を生き抜くことにとても貪欲で、穏やかな印象からは想像していなかった強いエネルギーに圧倒されました。
クリニックもご自身でデザインを考えられるそうですが、取材場所のお部屋も本当にセンスが良くうっとりでした。
自分を信じられる力があれば叶うという力強い言葉に勇気をいただきました。ありがとうございました。
【大瀧隆博氏の所属単会/大阪都島区倫理法人会】
2024年10月掲載
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。