GENKIな会員企業のご紹介

NNA株式会社 代表取締役 佐藤元相氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:NNA株式会社
設立:1996 年12月1日
役職:代表取締役
住所:大阪市北区天神橋三丁目 2 番 10 号スリージェ南森町ビル 2 階
URL:https://www.nna-osaka.co.jp/

会社の誕生

36 年前、私は大阪の町工場で働いていました。1985 年のプラザ合意から円高不況の影響を受け、生産拠点が海外へ移り、親会社からの受注が激減していきました。私は製造業の未来に限界を感じました。しかし、それをチャンスと捉え、新たなビジネスを模索しました。当初は物流業や派遣業などさまざまな事業に挑戦しましたが、高収益とは言えないものでした。薄利多売のような状態で、人が増え事業は拡大していきました。そうした中、弟が飲食の事業を始めるというので、保証人となりました。しかしその事業はうまく行かず返済が滞っていました。こうしたことから私は多額の借金を肩代わりすることになりました。この出来事が転機となり、より収益性の高いビジネスモデルを追求しました。
ある社⻑からランチェスター戦略の本を薦められたことがきっかけで、DVD 教材も活用しながら、勉強と実践を繰り返す日々を送りました。その中で、自分自身の独自性を発見することができました。それが、ランチェスター戦略に基づいた「製造業に特化したホームページ制作」です。 私自身が製造業出身であるため、製造業の強みを理解することは難しいことではありませんでした。また、お客さまの取材方法を独自に開発し、企業の強みを発見することが得意なコンサルタントとして認知されるようになりました。
2012 年には製造業向けポータルサイト「エミダス」で最優秀賞を受賞し、翌年も連続して日本一を獲得するなど、コンテストでも高い評価を得ました。これらの実績を活かし、「ぜひ本を書いてほしい」という東京の大手出版社からの依頼を受けることになりました。
初めての著書は『小さな会社 集客のルール』で、中小企業の強みを活かした Web サイト制作のノウハウをまとめたものです。発売直後には Amazon の総合ランキングで 2 位にランクインするなど、大きな反響をいただきました。その後、『小さな会社 No.1 のルール』を含む計 5 冊の書籍を、10 年間で出版する機会に恵まれました。
これを機に、ホームページ制作を軸としていた事業から、経営コンサルティングへと活動の幅を広げていきました。パナソニックや LIXIL などの関連企業からの講演依頼をはじめ年間 100 回以上の研修を行ってきました。また、コンサルティングの実績は 1300 社以上の企業支援を行ってきました。現在、私は大阪・南森町を拠点に、これまでの実績から「次世代へ事業を繋ぐ教育支援会社」として、ランチェスター戦略を基盤に、事業承継を迎える経営者、幹部、社員の皆様に「差別化戦略」の考え方を伝え高収益企業の作り方を指導しています。
また、自身も事業承継の準備段階にあり、5 カ年計画を策定して、息子へ事業を引き継ぐプロセスを進めています。息子は前職で動画クリエイターとして活動しており、「社員 YouTuber」としてフォロワー40 万人以上を抱えるチャンネルを企画・運営していました。この経験を活かし、動画の企画・撮影・運営のノウハウを企業に伝え、企業価値を高める手法を指導しています。
今後も企業の成⻑と発展をサポートしながら、事業承継や経営戦略に役立つ実践的な知識を広めてまいります。

入会のきっかけ

20年ほど前、私は地域活性化を目指して、「生野を日本のミラノに」というスローガンを掲げた活動を行っていました。この活動は、大阪市生野区の中小企業経営者20名ほどが協力し、地元企業の強みを活かした商品開発に取り組むものでした。バッグや自転車、ペンケース、名刺ケースなどの製品を手掛け、商工会議所の支援を受けながら、イタリア・ミラノへの視察や展示会出展にも挑戦しました。こうして高付加価値なものづくりの可能性を探り、小さな企業が連携して挑戦する姿を示すことを目指し実践していました。 この取り組みは地域内外から注目を集め、倫理法人会の会員の方々ともご縁をいただくきっかけとなりました。いくつかの支部で講話の機会をいただき、活動についてお話しさせていただいた際、多くの方から温かい応援や共感をいただきました。その応援に感動し、「今度は自分が応援できる側になりたい」と強く思い、倫理法人会に入会を決意しました。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

経営者として成功するには、「人生の目的」を明確にすることが重要です。人として経営者としての使命やビジョンが明確であれば、社員もその使命やビジョンに共感し、自分の仕事に意義を見出します。さらに、社員一人ひとりが主体的に行動できるよう、経営者自身が率先して学び、成⻑する姿を見せることが大切だと私は信じています。

今後のビジョン

当社は、「次世代へ事業を繋ぐ教育支援会社」をコンセプトに、中小企業の事業承継を支援しています。ランチェスター戦略の知識や成功事例を活用し、企業が安定的に成長できるよう、教育プログラムを提供していきます。

また、私たち自身も事業承継の時期を迎えており、2025年からの10年間で、事業を次世代に繋ぐための取り組みを行います。最初の5年間は、息子への事業承継をスムーズに進めることに集中し、その後の5年間は、息子の経営を支える教育とサポートを続けます。

さらに、新たな挑戦として、農業分野での「就労」に焦点を当てた支援に本格的に取り組んでいます。新たな世代の働き手が農業に関心を持ち、安心して就農できる環境を整えるために、以下のような支援を行っています:

- 農業の仕事のやりがいや将来性を伝える情報発信
- 若い世代や未経験者が農業を学べる教育プログラムの開発
- 就農希望者と農業経営者を繋ぐマッチングの支援
- 働きやすい職場環境を実現するためのアドバイスや支援

これらの取り組みを支える一環として、YouTubeチャンネル「じゃむせ」【@Jamse310】を運営しています。このチャンネルでは、農業の楽しさややりがいを発信し、現在1万人以上の登録者に支えられています。今後は登録者数を100万人に拡大し、さらに多くの人々に農業の魅力を伝えることで、就農者の増加を目指します。

こうした活動を通じて、農業を「働きがいのある産業」として社会に根付かせるとともに、地域社会の活性化や日本の食料自給率向上に寄与してまいります。


【取材 粟野友康、小疇弥生/大阪北区倫理法人会/幹事】
【撮影 山岡小太郎/新大阪倫理法人会】

今回インタビューをさせて頂き、売上げを上げるだけではない経営者のあり方、経営者の目的を伺う事が出来たように思います。大変学びの深いお話をお聞きすることが出来ました。コロナ禍において、積極的に社員教育、事務所の改装、そして、お客さんへとのつながりを強めていくことは、中々出来ることではないのではないでしょうか。それを機会と捉え、すべてを巻き込んで進めて行かれたお話は、私にとっても学び、真似をしたいと感じました。

【佐藤元相氏の所属単会/大阪北区倫理法人会】
2025年2月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。