大阪工管株式会社 代表取締役 岩崎文江氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:大阪工管株式会社
設立:昭和53年7月10日
役職:代表取締役
住所:大阪府大東市諸福3−10−7
URL:https://www.osakakoukan.com
▼事業内容
ガス管配管工事
会社の誕生
元夫の父、元義父が職人として勤めていた親会社から独立し法人として設立したのが昭和53年(1978年)7月10日。会社としては47年の歴史があります。平成10年(1998年)より元夫が経営者となりました。それから20年の間赤字続きでした。
その間は、前社長の元義父の個人の蓄えで20年間凌いできました。
そんな経営状態であることは全く知らず、経理としてサポートし始めて会社のお金の状況を把握しました。
代表に就く3年前のことです。会社に入ってから、経理の勉強も初めて、経営管理も初めて。
初めてだらけ、分からない事だらけでしたので、勉強会等に積極的に参加しました。無駄使いを極限までカットするなどして、なんとか黒字経営を3年続けた年。
元義父が亡くなったタイミングで、たった一言。「後はお前がやれ」と言われました。
令和3年、主婦が代表取締役になりました。
商売人の娘の意地でしょうか、元夫への負けん気でしょうか。
従業員7名と負債9,000万円と共に引き継ぎました。
入会のきっかけ
経理として仕事を手伝い始めた頃から、分からない事だらけの毎日を、少しでも前進できたらと思い、大東市の無料経営相談へ通い詰めていました。
実は、その時から大東市に倫理法人会があることを知り、職場の教養を読んでいました。
代表取締役になったからには、と、当時の有田会長はじめ多くの方からのお誘いで倫理法人会に入会しました。代表になったからとはいえ、経営者とは何かわからないし、やり方も分からない。職場の教養は読んでいたので意識は高いつもりでしたが、比較的休みの多いズボラな会員でした。

転機となるような学びは?入会してよかった?

ある時の講和が、実父との関係を再構築することで生きる幸せを見つけることができた。とのこと。
実父との関係は、元夫との結婚を境にひどく人生に歪みを生じる関係になっており、いつもどんな時も心のどこかに影を投げかけていました。幸せを感じられない日々を過ごしていました。
母との関係も同じようで、心の底から楽しめない毎日を過ごしていました。その時の講和と富士研修所での学びが私の幸せ感と仕事観を大きく変化させてくれました。関係性を再構築できたことに感謝しています。
もう一つの学びは、税金を支払わない会社は、欲しいものを手にすることができないこと。銀行からお金を貸してもらえないこと。真っ当に経営することが大切であるという学び。常に肝に銘じております。
倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス
アドバイスなどおこがましいですが、人は、そこに存在していることを認めてもらえることで、幸せを感じることができ、幸せを感じている人は積極的に意欲的に仕事もプライベートも過ごすことができます。
今、弊社の社員は海外の人員が中心です。
日本人のリーダーをはじめ、ネパール、中国の四川、ベトナム、スリランカと多国籍です。
配管工という業界は今まで人材や雇用を頭数を揃えるためのものとしていました。
私は、私が私の心を見つめられるようになり、人の心を大切にできるようになってから、働く職場の幸せ感をどうすればできるか考えていました。倫理で学ことが多いです。
幸せを感じることができる人材は人財となり効率的な仕事ができ、結果的に利益率の高い現場になることを感じています。雇用の安定化にもつながっています。
周りの全てが良くなることを目指します。

今後のビジョン
我が社の経営理念「自他ともに幸せになります」を実現するために会社があります。そのためにも、私自身、社長の成長そのものが企業の成長につながります。
そして、社員皆が、単にガス管の引き込むだけの工事現場から、ガス管を引き込むことで、引き込まれたガスが家庭の料理に使われることや、そこに過ごす家族の笑顔があることを、社員皆の心にも浸透していけるように、外国から来た母国の家族を支えるためにも安定した経営状態を保ち続けられるように勤めていきます、
雇用を通じて国を超えた人・家族を幸せにできる会社します。
【取材 牧草大輔/大東市倫理法人会/幹事】
【撮影 Syoji photo 代表 山本祥司/広報副委員長】
会社をよくしたい、社員の生活を良くしたい。思いの実現は、全て社長の決断と実践から!という、まっすぐな気持ちで、本当に気持ちの良い岩崎社長です。これからもとても楽しみなお話しでした!
【岩崎文江氏の所属単会/大東市倫理法人会】
2025年5月掲載
※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。