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株式会社山福 代表取締役 山口滋巳氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社山福
設立:2018年
役職:代表取締役
住所:大阪府寝屋川市早子町3番7号
URL:https://itakoyaki.com/

会社の誕生

会社設立のきっかけは、送迎の運転手をしていた頃に出会ったある社長の一言でした。「商売をするなら屋台から始めなさい」。当時、成功している社長たちは屋台からスタートしていることが多かったそうですが、正直なところ、屋台にはあまり興味がありませんでした。

実は、ゴルフのレッスンでも稼げる状況にあったものの、お世辞が苦手で、レッスンだけでは生活が難しいと感じていました。何か別の方法で生計を立てる必要があったのです。

色々な飲食業態を検討しましたが、最終的に直感で「たこ焼きならいける」と確信。占い師からも「国宝級になる」と言われ、飲食経験ゼロながらも挑戦することを決意しました。当初は単にお金を稼ぐことが目的でしたが、家族を養う責任が芽生えると本気で取り組み始めました。

インターネットが普及していない時代、週に5冊ずつ図書館から本を借り、たこ焼きの具材や調理法を必死に勉強しました。「美味しい水がある」と聞けばどこへでも試しに行くなど、現在でも研究を続けています。初めの10年ほどは、裏通りに停めたキッチンカー1台で黙々とたこ焼きを販売しました。

転機となったのは10年目、連続放火事件の被害に遭ったことでした。しかし、その事件をきっかけに、より積極的に移動販売を始め、売り上げが大幅に向上。最終的には4人だけで年商2億円を達成しました。

入会のきっかけ

倫理法人会への入会は、新型コロナウイルスが流行した頃のことでした。東京で開催された勉強会に参加した際、紹介者である近さんが新大阪で講話をされるということで出席しました。その場で「入会しますか?」と聞かれ、直感的に即決で入会を決めました。

実は、最初は3か月ほどで辞めるつもりだったのですが、大野さんが入会したことで、辞めるに辞められない状況となり、現在まで続いています。

転機となるような学びは?入会してよかった?

倫理法人会への入会当初は、宗教的な雰囲気に抵抗感を覚えていました。しかし、田畑さんの講話を聴いた際に、「これは自分も自然とやっていることだ」と共感したのです。さらに『万人幸福の栞』を読んでみると、そこには自分が感覚的に行ってきたことが明確に言語化されており、大きな衝撃を受けました。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

元々言葉で伝えることが苦手でしたが、この栞が具体的なマニュアルとなり、人に伝えやすくなりました。「17条 人生神劇」は特にお気に入りで、経営者の皆さんにはぜひ17条をしっかり覚えることをお勧めします。ただ読むだけでなく、そこに込められた深い意味を理解し、人間力を高めることが大切だと感じています。

今後のビジョン

今後は日本を飛び出し、世界へ挑戦していきます。世界各地で、商売の基本である屋台というスタイルを通じ、「やり方」だけではなく「あり方」を伝えていきたいと考えています。新しいたこ焼きを世界に広めると同時に、人々の心を広げていくことを目標に、世界創生に貢献していきたいと思っています。


【取材 正田美愛/新大阪倫理法人会/実行委員】
【撮影 山岡滉太郎/新大阪倫理法人会 幹事】

今回の記事を通じて、挑戦し続けることの重要性や、直感を信じることの大切さを改めて学びました。一見シンプルなたこ焼きというビジネスにも、徹底した研究と情熱、そして家族への思いが込められていることを知り、とても感銘を受けました。これから世界に羽ばたいていく企業の姿を楽しみにしています。

【山口滋巳氏の所属単会/新大阪倫理法人会】
2025年6月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。