
株式会社ワン・ステップ不動産 代表取締役 假屋慎吾氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社ワン・ステップ不動産
設立:2012年2月20日
役職:代表取締役
住所:大阪市淀川区瑞光1₋8₋11
▼事業内容
相続離婚にまつわる不動産売却の相談
会社の誕生
兄と共に不動産会社を経営していた假屋専任幹事は、順調に見えていた矢先にリーマンショックが直撃し、資金繰りが急激に悪化しました。家族を守るために転職も考えましたが、最終的には独立を決意しました。
その後、友人の紹介で倫理法人会に入会し、専任幹事として活動する中で、人とのつながりや経営者としての成長を実感しています。
多くの苦難を乗り越えた経験は、読者の皆さんにも新たな挑戦への勇気を与えてくれるはずです。

入会のきっかけ

私が倫理法人会に入会したきっかけは、友人の増永さんからのお声がけでした。初めて参加したとき、正直なところ入会するつもりは無く、翌年もまた同じ講話者の方のタイミングでお声がけいただきましたが、その時も入会は見送りました。
ところが、3年目。再び同じ講話者の方に導かれるように参加することになりました。その講話者とは米澤忍さん。毎回米澤さんの講話でご縁をいただいていたので、当時の私は「倫理法人会=米澤忍さんの講話」と思い込んでいたほどです。
その時、ふと見えない力を感じました。そして、米澤さんのお話が自分自身の境遇や思いと重なり、初めて「入会しよう」という決意が固まりました。
転機となるような学びは?入会してよかった?
大きな転機となったのは、入会3年目で専任幹事というお役をいただいたことです。
私は男兄弟3人の中で育ったため、女性に対して少し苦手意識があり、またリーダーシップをとることも得意ではありませんでした。ところが、豊中倫理法人会には女性が半数以上所属しており、女性の協力は組織運営に欠かせないものでした。その環境の中でリーダー役を果たすことは、自分にとって大きな挑戦でした。
私にとってリーダーとは、「明朗で、人に良い影響を与えられる存在」だと考えています。物事を進めていく過程で、自分自身の弱点と向き合うことができ、そのような環境に身を置けたこと自体が、大きな学びとなりました。そして、自分を大きく成長させていただいた豊中市倫理法人会にとても感謝しています。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

私自身、これまで「自分との約束」をなかなか守れずにいました。頭ではわかっていても、継続することが難しかったのです。そこで気づいたのは、継続するためには「習慣」が何よりも大切だということです。
その習慣づくりの一つとして、私は「毎週一回、必ず倫理法人会に参加する」と決めました。倫理法人会は学びの場であると同時に、実践の場です。週に一度、講話を聴くことで自然と心のスイッチが入り、また新たな一週間を前向きに過ごすきっかけになります。
ですから、「本当に変わりたい」と思う気持ちがある方には、ぜひ一度参加していただきたいと思います。きっと新しい自分に出会うきっかけになるはずです。
今後のビジョン
私には2つのビジョンがあります。
1つ目は、不動産の知識を活かしたセミナーを開催することです。
私の仕事は基本的に1対1でお客さまに向き合うことが多く、特にご家族の間での相談に乗ることが中心でしたが、どうしても自分一人でサポートできる範囲には限界があります。
特にこれからは、不動産を絡めた相続問題が増えていく傾向にあります。だからこそ、問題が起きてから対応するのではなく、予防策を伝えていくことが重要だと感じています。
これからは、より多くの方をサポートできるように、弁護士や税理士といった専門家の方々と多角的に協力していきます。

編集後記
幾重にも連なる経営の危機の中、尊敬し敬う創業社長と二代目社長であるご本人が比較する中で起こる精神的な苦悩と湧き出る愛と勇気に感動しています。
<取材> 竹田加津子/豊中市倫理法人会 幹事
<撮影> 株式会社FEAT. 共同代表 山岡滉太郎/大阪よどがわ倫理法人会 副専任幹事
2025年11月 No.325 掲載