
Seiju国際知財事務所 所長 北村光司氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:Seiju国際知財事務所
設立:1992年
役職:所長
住所:大阪市北区西天満4-5-14APビル
URL:https://www.seijuip.jp/j/
▼事業内容
特許・商標・意匠・著作権などの権利化(出願・登録)、調査・審判・訴訟対応、そして企業の競争力向上に繋がる知的財産戦略の構築・コンサルティング
事業を始めたきっかけ
弁理士という道を志すきっかけは、子供時代にありました。もともとサービス精神が旺盛な性格で、身近なものを自分なりに工夫して作る「発明」が好きだったことが、今の職業を選ぶ大きなきっかけになっています。
また、祖父が「ソフトカプセルの製造装置」という画期的な発明に挑みながらも、特許を事業として活かしきれなかったという話を母から聞き、「志ある発明家の想いを守り、形にする手助けがしたい」という想いが確信に変わりました。
大学卒業後は一般企業で社会の仕組みを学び、31歳で独立。事務所名の「Seiju(誠樹)」には、誠を尽くすことでお客様の事業が樹木のように健やかに成長してほしいという願いを込めています。

倫理法人会に入会した理由

倫理法人会を知ったのは、以前から親交のあった山本依津子さんと吉田弘人さんからのご紹介がきっかけでした。お二人のお誘いでモーニングセミナーに参加した際、会員の皆さんがとても元気に挨拶をされている姿が印象に残りました。
自身の事務所でも「発明で世の中を元気にしたい」という想いを大切に活動しています。セミナー会場に溢れる活気が、その目指すべき志と重なる部分があると感じ、2024年6月に入会を決意しました。
人生の転機となるような学び
倫理法人会に入会して本当によかったと、心から実感しています。特に大きな転機となったのは、富士高原研究所(富士研)での研修と、自身の体験を語る講話の機会でした。 富士研の挨拶実習では、全員の心が一つに合わなければ、挨拶の声や動作が揃わないことを学びました。ただ形を合わせるのではなく、一人ひとりに寄り添い、まず自分から心を合わせることの大切さを実感しました。
また、自身の講話で仕事の根源である「営業秘密をタイムスタンプで守る意義」について語った時、思わず涙が溢れたこともありました。単なる事務的な手続きではなく、発明家の「想い」そのものを守っているのだという自身の使命に、改めて気づくことができました。

入会を考えている人へのメッセージ

日々、弁理士として最先端の技術に触れ、新たな発明を世に送り出すお手伝いをしています。そんな立場だからこそ「倫理こそが最も最先端の学びである」と強く実感しています。今の時代、AIを使えば平均的な答えはすぐに見つかりますが、本当の意味で問題を解決し、人を幸せにする未来を切り拓くのは、やはり「人の心」に他なりません。 時代がどれほど移り変わっても、根底にある人の心を大切にする学びは、決して変わることのないものです。情報が溢れる現代だからこそ、自らの心を磨き、ぶれない信念を確立することが何より重要だと感じています。最先端の現場に身を置く皆さんにこそ、この本質的な学びを体験していただきたいです。
今後のビジョン
これからの知財は、単なる「権利の保護」や「契約条件」という枠組みを超え、より「心」が重要になると考えています。 最近はAIが非常に普及していますが、AIには心も体もありません。喜びや痛みを分かち合い、人の気持ちに真に寄り添うことができるのは、同じ心と体を持つ人間だけです。「万人幸福の栞」の中でも、特に14条(希望は心の太陽である)と15条(信ずればなり、憂えれば崩れる)の教えを大切にしています。
この精神をもとに、富士研で学んだ「心を合わせる」という実践を形にすることが、私の掲げるビジョンです。 発明家や経営者に寄り添い、共に明るい未来を切り拓いていけるパートナーであり続けたいと思います。

編集後記
AIの進歩や毎日のように便利な発明が作り出される世の中でも人の心が一番大切だと弁理士の北村さんが言っていたことが印象に残りました。人の心を本当に理解できるのは人だけなのだと改めて想う取材でした。
<取材> 藤本竜太郎/大阪中央区倫理法人会 幹事
<撮影> 上田哲也/写真スタジオハート/枚方・交野倫理法人会
2026年2月 No.327 掲載