株式会社Nessie 代表取締役 小林亜津美氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:株式会社Nessie
設立:2021年8月27日
役職:代表取締役
住所:東大阪市瓜生堂二丁目1番63号

▼事業内容
居宅介護支援(介護保険のケアマネージャー業務)、特定計画相談支援・障害児計画相談支援(大人・子どもの障害福祉サービスの計画相談業務)、訪問介護事業(介護保険のヘルパー業務)、居宅介護(障害福祉サービスのヘルパー業務)等

事業を始めたきっかけ

以前は大きな法人に勤めていたのですが、正直なところ、当時は組織の中でいろいろな違和感や不満を感じていました。

それならいっそ、自分でやってみようと。
今振り返ると、あのときの決断は計画的だったというより、かなり勢いに近いものだったと思います。

倫理法人会に入会した理由

きっかけは、子どもの塾の先生である山村さんからのご紹介でした。
正直、初めて出席したときは怪しいところに来てしまった…という印象でした。(笑)

ですが山村先生には本当にお世話になっていたので、何か少しでもお返しができたらという気持ちがあって。

それで入会を決めました。

実はこれまでもみんなで歌う機会はあったので、不思議と抵抗はなかったですね。(笑)

人生の転機となるような学び

一緒に事業をしていた母が、ある時期から職場に来られなくなってしまったんです。
当時は本当にパニック状態で、どうしていいか分からず、倫理法人会の会員の方に相談したり、倫理指導を受けたりしていました。
そんな状況の中で、職場のスタッフたちが本当に頑張ってくれて。
想像以上に支えてもらったと感じています。

その経験があったからこそ、「みんなで頑張ろう」という空気が自然と生まれて、チームとして一致団結する大きなきっかけになりました。
そこから改めて自分を見つめ直して、会社のことについてもじっくり考える時間を持つようになりました。

その中で、「自分が本当にやりたかったこと」に、少しずつ自信を持って取り組めるようになったと感じています。
介護の仕事を始めてから、ずっと違和感があったのが「平等」という考え方でした。

例えば、お風呂の温度一つとっても、人それぞれ違うじゃないですか。
本当はこうしたいのに、「病気だから」「年だから」といって、やりたいことを諦めなければいけない場面を、これまでたくさん見てきました。
だからこそ、自分は「平等」よりも「公平」を大事にしたいと思うようになりました。

利用者さんが「どう生活したいのか」「どう生きたいのか」。
そこにしっかり向き合って、一緒に地域で生きていく。
そんな関わり方をしていきたいと思っています。

振り返ってみると、以前は自分のやりたいことを会社のせいにして、不満ばかり言って何も行動していなかったなと。
正直、少し恥ずかしい気持ちもあります。

でも、今は違います。
一人ひとりにこだわって関わっていくと、利用者さんが本気で怒ったり、心から喜んでくれたりするんです。
その瞬間に立ち会えることが、すごく嬉しくて。

気づけば、一緒にたくさんの人生を生きさせてもらっているような感覚になっていました。
本当に、すごく“お得な仕事”をさせてもらっているなと思います。

入会を考えている人へのメッセージ

とりあえず始めてみるのが大事です!最初の頃は、正直どこか受け身というか、あまり積極的に動けていなかったと思います。
でも、いろいろな場面で周りの方に助けてもらう中で、少しずつ気持ちが変わっていきました。

「助けてもらった分、自分も誰かの力になりたい」
そんなふうに思えるようになったんです。

ただ頑張るというよりも、嬉しいことをしてもらったら、嬉しいことで返したい。
そういう気持ちが、自然と自分の中に生まれてきました。

今後のビジョン

職員一人ひとりが「ここでずっと働きたい」と思えるような会社にしていきたいです。
同時に、みんながやりたいことを実現できる場所にもしていきたいと考えています。
例えば、ヨガの教室を開いたり、野菜を販売したり。
そういった取り組みを通して、人と人がつながっていくような場をつくれたらいいなと。
職種や業種にとらわれず、いろんな人が自然と集まってくるような場所にしていきたいと思っています。

編集後記

当時のお話を伺う中で、表面的には“勢い”で起業されたように見える一方で、その背景には、すでに明確な理念や想いが存在していたのではないかと感じました。
倫理の学びや、ご自身の内面と向き合う時間を通して、それらが少しずつ言葉となり、形となり、現実として立ち上がってきた。
そんなプロセスを歩まれてきたように感じます。
すでに新たな取り組みも始まっているとのことで、これからどのように発展していくのか、非常に楽しみです。
まだ見たことのないような魅力的な人たちが自然と集まり、新しい価値が生まれていく。
そんな会社へと成長していく姿が、これからますます期待されます。

<取材> 藤本崇臣/堺市御陵倫理法人会/会員
<撮影> 山本 祥司/Syojiphoto 代表/泉州倫理法人会 幹事

2026年6月 No.332 掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。