会員企業訪問記

南晃工業株式会社

南晃工業株式会社 代表取締役 一貫坂彰 氏にインタビューしました。

伝統と革新をもって未来を創る

 

 伝統と革新

当社は昭和45年に先代の父が設立。主に左官工事や総合建設業、内装仕上工事を営んでいます。我々が手がけている「建築」は未来に長く残るだけでなく、1300年前の建物を復元することもできる伝統ある職人の仕事です。そのため、これまで積み重ねてきた工法や良い所は守りつつ、新技術も積極的に取り入れていくことを大切にしています。

転機になった新建材の開発

新たな建材「エポキシ樹脂テラゾーゼラート」を開発したことが、会社にとって大きな転機となりました。何事も新しいことを周囲に認めてもらうためには、まず一回目に成功させることが肝心です。建築の仕事は「段取り八分」と言い、計画・準備などを入念に行うことが成功の秘訣。そして、導入後は実践し、問題を改善し、やり続けることが大切です。仕事も倫理の100日実践と同じく、続けていくうちに段々と成長し、実力がついて自信がついていきます。今までコツコツと続けてきた結果として、世間に認められ、黄綬褒章をいただくことに繋がりました。

未来に向けての取り組み

左官業は職人の世界で、若い人がなかなか育ちにくい業界です。そのため、ベテラン職人の左官技術を生かせる製作加工場を新設する他、女性職人の育成や海外からの研修生を受け入るなど、技術の伝承と人材確保・育成に向けて努力しています。また、未来の人材を取り入れるため、子供さんたちを対象にした「技フェスタ」などのイベントも開催。今後も若い人たちに興味を持ってもらえるよう、建築業界全体で取り組んでいきます。

創造と実践を合言葉に、次世代の先端を生き抜くスペシャリスト集団を目指す

取材後記

 

お忙しい中、製作加工場や展示スペースも案内してくださるなど、とても丁寧に取材対応をいただきました。真摯に倫理経営を実践され、昨年「倫理17000」に認定。今回、詳しくお話を伺うことができ、大変勉強になりました。ありがとうございました。

(記:大阪府倫理法人会 広報副委員長 辰本 裕子)

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。