GENKIな会員企業のご紹介

大和肥料株式会社 代表取締役 安保英樹氏にインタビューしました。

社名:大和肥料株式会社
設立:昭和27年11月15日
役職:代表取締役 安保 英樹
住所:尼崎市浜1丁目2番30号
URL:http://www.daiwa-ism.com

事業内容
有機肥料資材etcの製造販売

農薬や化学肥料に頼らなくても、安心安全でおいしい農作物が生産できる農業技術や肥料資材を研究開発・製造販売し、全国の生産農家と共に野菜・果菜・果樹・米・麦・大豆etcなど優れた無農薬有機農産物生産に取り組んでいる。

「農産発酵こつぶっこ」・・・水田雑草の発芽を抑制し、除草剤・農薬を使わず、食味の高いお米を生産できる有機発酵肥料。
田植えと同時に施用でき、全国の有機栽培農家に普及が進んでおり、大規模農家にも評価されてきている。

「おひさま凝縮粉末」・・・硝酸態窒素を消化して、病害虫を減らし、高糖度の農作物を生産する肥料。
イチゴ 糖度24度、イチヂク 糖度21度、西瓜 糖度15度etcどんな農作物でもおいしくする肥料です。

「鉱物ミネラル葉面散布剤」・・・茎葉を固くして病害虫を防ぎ、光合成機能を充実させ、収穫量や品質を向上する葉面散布材。
みかんやマンゴなどの果樹やトマトなどの果菜類、玉ねぎなど食味と病害虫抑制に成果を出している。
 
「プロバイオティクス」・・・コラーゲンを抽出した残渣を有効菌で発酵して肥料化を実現している。
リーズナブルで、安全でおいしい作物ができる肥料を生産している。

優良資源にバイオ技術を応用して、安全安心おいしい農産物が生産できる農業資材を生産していきます。
リ-ズナブルで土づくりに役立つ資材を生産し、日本の有機栽培を支援していきます。

有機農産物etcの販売
 
農産物直売所「natural marche HareBare」を運営し、自社の有機肥料や農業技術を利用して生産された安全でおいしい農産物の普及販売に努めている。
日本の農業を国民の健康を守る農業に変えていくことがわが社の責務で、生産資材や技術開発と同時に、
安全でおいしい農産物に流通に携わり、食の大切さを伝えている。

会社の誕生

初代の安保春夫(祖父)が広島県尾道市向島町から大阪の肥料会社に奉公したことが始まりです。
その後、独立し「安保春夫商店」を開業する。そして、太平洋戦争が勃発し、肥料は政府からの配給となり営業ができなくなる。戦時中は伊賀上野へ疎開して、炭鉱を営んでいる。
敗戦となり昭和27年に肥料の販売が可能となり、尼崎市に大和肥料株式会社を設立した。
会社設立の逸話について何も聞かされていなかったが、祖父は故郷の向島町江奥段入に多額の資金を提供し「安保清種海軍大将」の石碑を立てている。
安保清種は日露戦争で戦艦三笠に乗船し、偉業を達成し天皇陛下より家紋を賜っている。安保清種は婿養子で、その義父の安保清康も偉大な人であった。

清康は幕末の混乱期に西郷隆盛や坂本竜馬と深い交流を持ち、外国から侵略されない様に富国強兵を願い日本海軍の基礎を作った人物であった。
竜馬暗殺の寺田屋事件で生き絶え絶えの時に駆け付けたが、間に合わなく、竜馬と中岡慎太郎の葬式を上げた記述か残されている。
幼い時に故郷の向島を出て、林謙三と名乗り、晩年本名の安保に改姓したので、あまり知られていない。
このことを最近知った私はご先祖の偉業を誇りに思い、私も日本のためにと思いを馳せています。
祖父もご先祖の偉業に誇りを覚え、戦後の混乱期に日本復興を願い会社設立をしたのでないかと推測しています。なぜなら、先代社長の安保謙作(父)は謙三から「謙」をいただいたからではないかと思ったからです。

入会のきっかけ

natural marche HareBareのオ-プニングパ-ティの時に林恵美子さん、宮川専任幹事さんが参加され、その後、斉藤前会長を連れてこられて、気が付いたら入会していました。
タイミング良くご縁をいただき、参加しやすさ(近く)が手伝ったと思います。
最初はよくわかりませんでしたが、徐々に理解が進んできました。
今は朝早く自然と起床し、朝の時間を大切に、一日を充実させていきます。

転機となるような学びは? 倫理に入会してよかったことは?

毎日が勉強です。今まで感じていたことが整理され、どうしたら良いかが見えてくる。
毎週、経営者の貴重な経験を聞けるだけでも素晴らしいと思います。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

アドバイスできるほど経験はなく、とにかく今は倫理を身に着けることと思います。

今後のビジョン

わが社の進むべき道は日本の農業を国民の健康を守る安全でおいしい農業に変革していくことにあります。
日本は品質の高い農産物を生産できる最適地と考えます。(水・土・ミネラル(海山)・四季・標高差・日本列島・人間性etc) 良い食べ物を生産する農業を展開し、消費者を健康にし、世界の規範となれると思います。
しかも人口増・経済発展しているアジアに立地しており、富裕層をクライアントにしていけば日本の農業は復活できると思われます。

 

 

 

【取材 一方隅浩/大阪尼崎倫理法人会 幹事】
【カメラマン スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】

日頃、モーニングセミナーでお会いする時はシャイで静かな声でお話しになる安保さんですが、自社の夢を語る時はとっても熱い社長さんでした。お話が苦手ということでいろんな資料も前もってご用意して下さってました。きっと自社の夢も計画的に準備をされて「夢」ではなく既に「予定」なんだろうな〜と感じました。お昼は会社裏手にある木々の間にハンモックを引っ掛けて少しお昼寝もするというお茶目な社長さんでもありました。

【安保英樹 氏の所属単会 → 大阪尼崎倫理法人会

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。