GENKIな会員企業のご紹介

株式会社日研 代表取締役社長 山上秀彦氏にインタビューしました。

社名:株式会社日研
設立:2008年5月
役職:代表取締役社長 山上 秀彦
住所:大阪市北区大淀南2丁目6-3河島ビル2階
URL:http://www.nkysh.jp/gaiyou.html

事業内容
捨てるにも捨てられない倉庫や事務所の資料・書類をデータ化して簡単に検索できるデジタルファイリング事業を行っています。
デジタルファイリングすることで、①検索に無駄な時間がかからなくなる、②事務所や倉庫のスペースが広くなる、③少ないスペースでよくなるので倉庫の費用が安くなる。
株式会社日研ではデジタルファイリングを通じてお客様のお困りごとを解決する事業をしております。

会社の誕生

会社設立は2008年5月。会社設立前から同じ業界で働いていましたが、勤務していた会社の経営状況が危うくなってきているのを感じていたこともあり、自分で会社を起こそうと決意しました。
奇しくもこの年はリーマンショックのあった年で、独立を決意するのがあと半年遅ければ、リーマンショックの影響もあってリースが通らずに今の会社を起こすことはできなかったと思います。

入会のきっかけ

2009年1月に当時大阪天王寺区倫理法人会の藤山副会長からお誘いいただいたのがきっかけでした。
実は当社の経理は昔、藤山副会長の七田チャイルドアカデミーで働いていたことがあり、たまたま、その社員と一緒にお寿司屋さんに入ったときに偶然、藤山副会長とお会いしました。
その時に「明日経営者が朝から学ぶ経営者モーニングセミナーがあるから、ぜひご参加ください」とお誘いいただいたおかげで、倫理法人会とのご縁が出来たのです。
翌朝、経営者モーニングセミナーに参加して気にいったので、当日入会させていただきました。
当時は役員朝礼(現在のモーニングセミナー朝礼)は5名程度、モーニングセミナーも15~20名程度でしたが、経営者が前向きに勉強して自分を高めようとする姿勢に、独立して間もなかった私もここで経営者として自分を磨こうと思ったので入会を決めました。

転機となるような学びは? 倫理に入会してよかったことは?

転機となる学びは、入会2ヶ月で専任幹事を引き受けたことですね。入会からして2ヶ月目に参加した幹部研修(現在の倫理経営基礎講座)に千葉県の藤本法人スーパーバイザーが来られ、「山上さん、倫理法人会は出世が早いから、専任幹事を引き受けたら良い」と後押しされました。
当時の大阪天王寺区倫理法人会には専任幹事がいなかったので、会長の女房役として会の運営を取りまとめる専任幹事が必要でした。まだ入会して2ヶ月で会のことをあまり理解していない頃でしたが、まずやってみようと思い引き受けました。
専任幹事を引き受けると、大阪府の役員会に参加するようになりました。大阪府の役員会には各支部にあたる単会から会長と専任幹事が集まるのですが、どの単会の会長・専任幹事も仲間を増やして自分たちの会をもっと盛り上げるために真剣で、その真剣な場に自分も参加することで刺激をいただきましたね。

倫理に入ってよかったことは「苦難福門」と感じることがあったことですね。
実は入会当初、私にとって理解しにくかったのも「苦難福門」でした。「苦難は幸福に入る狭い門である」と『万人幸福の栞』に書いていますが、なかなか感じることが出来ませんでした。私にとって苦難は売上でしたね。なかなか売上が思うように上がらず苦しい時期が続いていたのですが、普及拡大委員会に真面目に参加し続けた頃に、普及拡大委員会でご一緒した堺市倫理法人会の倫友からデジタルファイリングの仕事をいただけたことが転機となり、売上が苦しかった時期を乗り越えました。

もう1つの「苦難福門」と感じたのが脳梗塞で倒れたことです。平成29年8月6日に脳梗塞で倒れ、入院・手術となりました。当時は会社のことやこれからの生活など、色々と心配することが有りましたが、幸いにも翌月9月にはリハビリを開始するぐらいまで回復。約4ヶ月のリハビリ生活を終えて平成30年1月には無事に退院することができました。
そして、脳梗塞で倒れたことがきっかけで、息子の匠が私の会社に平成29年10月に入社して事業を助けてくれることとなりました。以前息子は別の業種で働いていたのですが、将来のことや私のことを考えて、事業を引き継いでくれる決意をしてくれたことは本当に嬉しいですね。

今では息子も倫理法人会に入会し、毎週火曜日は私の家まで迎えに来て、大阪みなと倫理法人会の経営者モーニングセミナーに親子で一緒に参加するようになったのは、有り難いことだと感じています。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

全国で約6万5千社を超える仲間がいて、様々な経験をしている倫理の仲間からアドバイスをもらえることが倫理法人会の魅力ですね。
経営ノウハウの受け売りではない各経営者の実体験から来るアドバイスは、なかなか他所では聞けないものがあって、そのアドバイスを素直な気持ちで聴いて、実際に試してみることで今の自分や会社の現状を変えることができるのではないかなと思います。

今後のビジョン

以前お客様から何度か「5年後10年後、日研さんはどうなるの?」というお声を聞くことがありました。所謂、後継者問題ですね。どの企業でも抱える悩ましい問題ですが、幸いにも息子が事業を引き継いでくれることとなったことで、既存のお客様の不安を解消することができました。
これからの日本は益々情報化社会が進むと同時に、情報の保管と整理が必要となる社会になるので、お客様が安心・信頼して情報の保管と整理を任せられる企業として、将来にわたって継続・発展できる事業を親子社員一丸となって行ってまいります。

 

 

 

【取材 黒河龍二/大阪みなと倫理法人会 事務長】
【カメラマン スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】

取材を通じて「苦難福門」の体験をされているなと思いました。
脳梗塞で倒れたことが転機になり、息子の匠さんが事業を引き継いでくれる決心を固めてくれたことで、事業承継問題を解消。
また息子さんが倫理法人会に入会して、親子で倫理を学ぶことになり、親子の絆が深まったことも素晴らしいことだと感じさせていただく取材となりました。ありがとうございます。

【山上秀彦 氏の所属単会 → 大阪みなと倫理法人会

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。