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株式会社 山本博工務店 取締役 山本容子氏にインタビューしました。
 

社名:株式会社 山本博工務店
設立:昭和33年3月3日設立
役職:取締役 くらしアドバイザー
住所:大阪市東淀川区豊里7丁目26-7
HP :http://himawari-home.com/

事業内容

大工の父が経営する工務店に生まれ、二代目を継ぐ大工職人の夫と結婚。3 人の子育てをしながら家業に携わる中、住環境の大切さに目覚め、1996 年オーストリアの安全な家具を展示販売する 「大ス樹(だいすき)」を立ち上げるなど、健康な家づくりにトータルに関わるようになる。「もったいない精神」「健康が大切」の考えから、 住まいの省エネや安全な食べ物、洗剤、化粧品などの情報をニュースレターなどで発信するようになる。シックハウス対策、電磁波対策にも早くから取り組んでいる。食品添加物をなるべく減らそうと、吹田市倫理法人会のモーニングセミナーの朝食会で、毎週手作り味噌と天然だしの「みそまる」お味噌汁を作っている。

創業者、二代目社長も大工職人の工務店。木造住宅の新築、建て替え、増減改築、住宅、マンションリフォームをメインにずっと住み続けたいと思える家づくりをしています。古い良質な長屋を減築して耐震改修し現代にマッチした住まいに変えるのが得意です。近くの山の木や和紙の壁紙などを使い、住み続けるほど味が出て、時を経るほどに住みよい家になっていきます。愛着が増し、手入れをして大切に暮らしたくなる、そんな家をつくるために日々楽しく研鑽しています。日本の木で日本の技術で日本の家を。

会社の誕生

 

 

山本博工務店は、先代である現会長の山本博が、義兄ですでに創業していた工務店に、20歳のころから和歌山県新宮市で修業を始め、そして、長年のまじめな態度から1人前と認められ「墨付け」を任せられるまでになりました。このように働きが認められ、1958年つまり昭和33年3月3日に大阪市旭区で創業しました。細かな創業日時は違うかもしれませんが、語呂合わせでこの日を創業の日と決めたようです。創業者・山本博氏の遊び心満載の人柄がにじみでる創業の日となっています。戦後の復興で仕事は順調に進んでいたようです。当初は電話もなかったため、どうやって連絡を取り合っていたのかと思いますが、その後、会社に黒電話がはいりました。このころは電話を引くのも高額なので一時は他の業者さんの取次も、その電話でしていたそうです。
現場からの電話は、正確な取次が重要で大切だったので責任重大で、当時は電話強迫症のような状態になったりもしました。また、車もなかったため、単車に商品や道具をくくりつけて現場に行ったりしていました。そうこうしているうちに、若い子が修行にやってくるようになり、母がその弟子たちの面倒を見ていたのですが、みんな若いし特に現場仕事の為、ごはんの調節が足らなかったり余ったり難しかったようです。こうして少しずつ賑やかな会社になっていきました。その後、現在の東淀川区豊里に移り、事務所を構えることになりました。当初は木造2階建ての住居で、そこの6畳一間を事務所とし、また余った狭い空き地を資材置き場として使っていました。その後いろいろな商品なども増え、コンピューターやカタログ類も増え、スタッフが増えたこともあり、その木造2階建ての建物をたった20年で取り壊し、現在の鉄骨3階建ての事務所兼倉庫を造りました。米ぬかでせっせと床柱や廊下を磨いてた母は家を壊す時に泣いていました。

入会のきっかけ

 

 

当初、仕事上のお付き合いがあったクリーニング屋さんです。その方の家をシックハウスにならないように、床をムクの材料を使用したり、接着剤などにも気を使って施工をさせていただき、その方から、最初「倫理経営講演会」のお誘いがありました。その後不思議なご縁で、現大阪府倫理法人会の吉瀬会長も、同業者の仲間であり、他の会合などでもよくお会いしていました。その時から倫理のことは少し話をされておられました。広域な活動であったその会で、活躍されている会社の多くが倫理法人会に入会されていました。その後、2回目のお試しモーニングセミナーで、現社長も一緒に参加したとき、吉瀬会長が講話され、背中を押してもらう事となりました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

 

 

3年ほど前に受けた倫理指導だと思います。
ある日倫理指導を受ける予定の方から、勘違いで私も倫理指導を希望していると思い、倫理指導日程のメモを渡されました。何も考えてなかった私はどうしようかと思いましたが、あまり確信されてるので、突然ですが倫理指導を受けることにしました。娘が3人おりますが、後継者をどうしたらいいのか悩んでいたので相談内容にしました。ただ偶然にも、その方(当時の松本方面長)は、以前現社長である夫も倫理指導を受けていて、後継者の相談をした方で覚えておられました。2、3やり取りをした後「ところでご主人に優しくされてますか?」と質問されて、とっさに「具体的にどうしたら優しくしてることになるのですか?」と聞いてる自分がいて、同時に「私はこれを聞くためにここに来たんだ」と驚きと導きに鳥肌ものでした。そして松本方面長に3ヶ条からなる「妻の誓い」を渡され、「第一条あなたの心をふんわりと優しく包み込む聞き上手な妻として今日1日が過ごせますように」のふんわりと優しく包むに極意を感じました。それからは仏壇のお参りの時、その最後にこの3ヶ条を読むようにしています。とても気持ちが楽になったのを覚えています。そしてその次の年の会社の決算で、それまでの累積赤字を全て解消し、念願の創業60周年記念式典ができる丁度の利益を出す事が出来ました。不思議な有難い体験でした。その後課題は、次から次へと出てきますが、タイミングに合った倫理指導などがあると、倫理法人会に入会してよかったと思います。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

 

 

会員さん同士の交流や、また、自分の思いと違う角度からのアドバイスの倫理指導があり、 参考や気づきの幅が広がってくると思います。そして倫理指導は何度受けても無料です。
また、後継者倫理塾もあり、次女が入塾し深い学びをさせてもらいました。10ヶ月宿泊付きで学べる費用を考えると格安です。吹田市倫理法人会のモーニングセミナーは毎週木曜ですが。火曜から土曜までどこに行っても何回行っても月会費1万円でいけます。
学びの場としての倫理法人会は良い会だと思います。毎年会員が増えていくのも納得です。

今後のビジョン

 

 

まずは、地域密着で、地元の役に立つ工務店になりたいと思っています。もっと地元に根付いて、健康に環境にいい木の家を造り、住む人の幸せに貢献できる仕事をしていきます。
続いて、技術者や職人さん、特に弊社は工務店ですので、大工さんの技術を継承し、勉強会やセミナーを通じて、人間力の向上を目指します。
最後にモノを大切にしたい気持ちから、特に太陽の熱エネルギーを利用した住宅(OMソーラーのOMX)や、省エネ、土に帰る自然な素材を使って、SDGs持続可能な開発目標も出来ているので、環境・健康にいいことや情報をどんどん発信していきたいと思っています。幸せの笑顔をいっぱい見たいから。

【取材 幹事 天野 竜太郎/ 吹田市倫理法人会】
【カメラマン スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】

落ち着いた雰囲気のセミナールームでの取材をさせていただき、また、ショールームでの写真撮影。どちらも木の素材を上手に使われていて、すごくやすらぎのある部屋だと思いました。山本さんのお話しにもあるように自然素材をふんだんに使い、環境にいい家を作っていきたいとの思いが伝わってくるような感じがしました。また15年くらい前からマイ箸を使われているとのことで、環境に対する意識も高い人であると思いました。

【山本容子氏の所属単会 → 吹田市倫理法人会】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。