GENKIな会員企業のご紹介

GAIAホールディング株式会社 代表取締役 松本圭右氏にインタビューしました。

企業情報
社名:GAIAホールディング株式会社
設立:(2010年)平成22年5月30日
役職:代表取締役
住所:大阪市都島区大東町2-6-15-402
URL:http://www.gaia-express.com

事業内容

・GAIAコーポレーション
(ホテル・老人ホーム・マンション等ビルメンテナンス事業)
・おそうじ急便
(ハウスクリーニング事業)
・グラジュエイト
(遺品整理業)
・日本ハウスコンシェルジュ株式会社
(家事代行・整理収納事業)

「姫路そうじに学ぶ会」に参加したところ、小さい子供から大人までもが、本当に楽しそうに、でも一生懸命に掃除をしている姿がありました。
ピカピカになったトイレを見て、私はまたも感動したのです。
そして気づきました。
本来の仕事もこうあるべきではないか?
「きれいになってほしい」「使う人に気持ち良く使ってほしい」
そのような純粋な気持ちで取り組むことが大事ではないか?
私はそうじによって、もう一度新たな気づきを頂いたのです。
日々、ご多忙な皆様に成り代わり、手の届かない所をおそうじさせて頂きたいと思います。
きれいで清潔な環境を提供することにより、皆様の爽やかな暮らしに貢献させて頂けたらと思います。

 

 

会社の誕生

 

 

20代後半でローヤル(現イエローハット)の創業者鍵山秀三郎氏の「そうじに学ぶ会」の考えと出会いました。素手で便器を磨く掃除に感銘を受け、毎日トイレ掃除を続けていました。
掃除で独立すれば必ず成功すると考え、準備不足のまま46歳の時に起業し、わずか1年で廃業しました。当時は母親の生活と38歳の時に住宅ローンで購入した家の両方を守らなければいけないといつも考えていました。廃業後、保険の営業職で2年勤め、次に就職したのがいわゆるブラック企業でした。
3か月の試用期間の終了時、家を守るために生活の安定をとってそのまま勤務し続けるか、独立するか選択することとなりました。そこで家を思い切って売って重荷を下ろし、再び起業する決断をしました。今あるものを手放したせいか、わずか1か月のうちに仕事が順調に回り出しました。年商も毎年倍増し、3年目には従業員を雇えるまでになり、現在に至ります。

社名「GAIA(ガイア)」の由来:映画「ガイアシンフォニー」を20代後半に観て深く感動しました。
1粒の種に「水」と「光」を与えてあげれば1万個のトマトがなるのを観て、人も事業も条件を与えてあげれば、無限の可能性を秘めている。独立したら「GAIA」という名前を付けようとずっと思っており、その思いから命名しました。

入会のきっかけ

 

 

別の異業種交流会で一緒だった田中幹憲さん(現大阪北区会長)に紹介していただきました。元々学ぶのが好きで経営者の勉強会にも入っていました。故・光田誠次モーニングセミナー名誉委員長(株式会社光田電気商会)は、20年くらい前にある勉強会の青年塾でたいへんお世話になっていました。私がモーニングセミナー委員をさせていただいて、奇しくも再会し、ご縁と親しみを感じました。
また、会社の顧問をしていただいているのは青年塾からお世話になっている渕本燎子さんです。数年前にわかったことですが、上能喜久治大阪北区倫理法人会初代会長を倫理法人会に紹介された方でした。このことから倫理法人会の中でも大阪北区に導かれていると実感しました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

 

 

「捨我得全(しゃがとくぜん)」です。
私は、2回目の起業をする際、住宅ローンで買った家を守るために会社に残るか、これを手放して起業をするか、大きな決断をしました。
万人幸福の栞を読んで、今思えばまさに「捨我得全(しゃがとくぜん)」でした。
その後も、何をするにしても、捨てる勇気をもって決断し、実践しています。
また、倫理法人会に入って従業員との朝礼が変わりました。人と人の最初のコミュニケーションである挨拶、「おはようございます」、「いってらっしゃいませ」、「ありがとうございました」を従業員と一緒に毎回練習しています。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

 

 

倫理は実践が一番です。実践する事で具体的に見えてくるものがあります。また、それを継続するが大切です。実践すれば必ず成功すると実感しています。

今後のビジョン

 

 

放課後等デイサービス事業を、新たな事業の柱に据えてスタートさせます。
幼少期から、障がいを持つ母親が苦しむ姿を見て、何とかしてあげたいと思っていました。また、長期入院により、兄妹別々に親戚に預けられ、両親と離れて暮らし、とても寂しい想いをしました。その時の経験から、同じような思いをしている子供たちのために何か出来ないかずっと考えていました。異業種交流会で知り合った方から、この事業の話ことを聞いて、私が求めているものは「これだ!」と直感し、もう実現します。
放課後等デイサービスの対象者は18歳までですが、併せて、その後の就労支援の事業も行って、障がいを持つ子供たちやその親御さんを安心させたいです。
そして、新しい事業がスタートすれば、「捨我得全」、今ある事業の一部を従業員に譲ることにしています。
今後は、お掃除のみならず、給水配管、電気設備などの総合ビルメンテナンス業と福祉事業の2本を事業の柱とします。
近時、特にホテルの客室清掃は新型コロナウィルス禍の影響がでていますが、情勢も好転すると信じ、未達となった売上目標を再びかかげています。

【取材 松森圭子/大阪北区倫理法人会/幹事】
【写真スタジオハート 上田哲也/枚方・交野倫理法人会/会員】

コロナ禍真っ最中の昨年オープンした清掃現場のホテルでの取材でした。
朝礼の途中から見学させていただきました。スタッフさんは明るく、キビキビとされていて、チームワークの良さを感じました。
お話をお聴きして、とても誠実でご家族と人との繋がりをとても大切にされている方だと印象を受けました。
掃除でビジネスをするという信念を持って、再チャレンジされ、またそこからビルメンテナンス事業を拡げ、子供の頃の寂しかった経験から子供たちのために福祉事業を実現しようとしていることをお聴きして、ブレずにやりきることの大切さを実感しました。

【松本圭右氏の所属単会/大阪北区倫理法人会/幹事】

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。