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田源株式会社 代表取締役 田辺寛氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:田源株式会社
設立:1985年9月
役職:代表取締役
住所:大阪府八尾市緑ヶ丘3-16
URL:https://tagen-osaka.com/

▼事業内容
スプラウトやマイクログリーンといった幼葉野菜に関する栽培資材・出荷資材・関連機器を農家や農業生産法人へ販売しています。

会社の誕生

2代目なので誕生秘話は先代から聞いているだけ。先代は元々自動車部品販売商社に勤めておりました。1980年頃、国内でカイワレ大根が大人気となり大発展する農家が出現していた。カイワレ大根に使用していた資材の原料や成型方法が自動車部品と同じ(射出成型や真空成型、圧空成形などの成型方法やPS、PET、EPSなどの原材料)だったことと、自動車業界が工場の海外移転が始まりだし先行きを不安視していたことが重なったことから、先代は独立し、カイワレ大根に関する資材を扱い販売することにしたらしい。

入会のきっかけ

他の経営者団体でお世話になっている当会の美馬功之介先輩が講話するということで誘っていただいた。美馬さんは地域活動を熱心にされており、たまたま地元の高校の大先輩であることもあって大尊敬していた。ただ、その時の講話内容がまったく倫理とは関係のないもので、当時八尾商工会議所青年部の会長職で設立30周年式典を控えており、当時の市長に対して「八尾をもっと住みよい街にするにはどうしたらいいのか」や、「八尾のシリコンバレー化で世界から人材を呼び込もう」といった内容の政策提言を行うこととなっていたので、そのリハーサルのような内容でした。なので、その日は倫理法人会とは夢を語る場かと勘違いしていたかもしれません(笑)

転機となるような学びは?入会してよかった?

入会当初は欠席すること多くて、あまり記憶に残っていません。また、昨年度まで2年間は事務長を拝命しており、MSの講話や各種講演会も受付業務のため、聴けたのは毎回5分~10分足らずでしたので、倫理を通しての学びは薄いかもしれません。言ってみれば事務長は倫理法人会の中心にいて倫理から最も遠い役職かもしれません。しかし、一歩引いた場所から皆さんや組織を眺めることができたことが学びだったと感じます。
今年1月に田畑理事に倫理指導を受け、100日実践×2回目を継続中なので、まだ大きな成果は感じられていませんが、6月に大阪北区さんのMSに参加したとき、松井直輝先生の講話のなかで、自分自身の心のマイナス部分を生じさせている原因が「幼児決定」だと気づきました。その問題解決には時間がかかりそうですが。
何より、八尾倫理の今が本当に良いメンバーに恵まれ、素直に「楽しい!」が一番の気持ちです。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

色々な経営者団体にも参加していますが、倫理法人会は、自分に必要なことが必要な時にやってくる不思議なところを倫友と学び合いつつ向上できるので、焦らず、怠らず、自分のペースで学んでください。重く考えずに、大阪府倫理法人会設立40周年式典にて丸山理事長がお話しされたように、ひとつの「経営者の塾」に参加するという気持ちで良いと思います。
私の実体験をお話しいたします。趣味が音楽鑑賞で、私の好みの音楽ジャンルは、ハードロックやヘヴィメタルのような迫力ある音楽です。世間ではバラエティー番組の影響で「ヘビメタ」と言われて、「怖い」「うるさい」「暴力的」「お化粧バンド」などの誤った情報が流布されてしまっていますが、それはあくまでテレビのお笑いコンテンツとしてのヘビメタです。実際の音楽としてのヘヴィメタルではないことは先にお伝えしたいです。高校生の時にたまたま聴いていたラジオ(FM802)で中国のバンドの曲(唐朝というバンド名の「夢回唐朝」という曲)が流れて、中華圏のバンドにも興味を持ち一時期、中華圏のヘヴィメタルについてのブログを書いていました。中華圏のヘヴィメタルについて書いたブログが意外な方向へと進み、なんと出版社から連絡があり、『デスメタルチャイナ』という本の執筆をすることになりました。執筆には約3年半という長い時間がかかりましたが、コロナ禍の2020年の7月、ついに出版に至ることができました。出版後、私の所属する八尾市倫理法人会の先輩である美馬さんが立ち上がり、出版記念講演会を企画してくださいました。出版記念講演会では、新型コロナ禍という厳しい状況下でありながらも、さまざまな経営者団体の仲間たちが協力して下さり、大成功を収めることができました。
このように、自分に必要なことが必要な時にやってくる不思議な体験をしました。

今後のビジョン

顧客とともに野菜の新しい価値創造を考案して、日本の豊かな食文化を世界に発信し、付加価値を認め合えるビジネスモデルを作っていきます。
世界が激変するなか、どのようにマネタイズするのかが最も難しいところですが必ず成し遂げられると信じています。
仕事以外では、著作「デスメタルチャイナ」について、もっと世間に発信していきたいと思ってます。この本のおかげで、所属する八尾市倫理法人会をはじめ、地元では私自身デスメタルが好きでもないのに、デスメタル大好き人間と勘違いされてしまうほどに…(笑)。中国とヘヴィメタルの関係がつながらない方がほとんどかと思いますが、中国ではヘヴィメタルは人気の音楽です。少し先になりそうですが、続編となる台湾・香港編を書きたいと思っています。

【取材 浅野泰/八尾市倫理法人会/幹事】
【撮影 Syoji photo 山本祥司/泉州倫理法人会/広報副委員長】

田辺 寛さんは、八尾市倫理法人会の他、様々な経営者団体で活躍されている方です。
プライベートでも趣味の音楽鑑賞がきっかけで、デスメタルチャイナという中国のヘヴィメタルの本も出版されていて、とても面白くて魅力的な人でした。

2023年10月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。