GENKIな会員企業のご紹介

アンド・ワン司法書士行政書士法人 代表 上木拓郎氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:アンド・ワン司法書士行政書士法人
設立:令和3年1月22日
役職:代表
住所:大阪府大阪市中央区淡路町3丁目5番13号創建御堂筋ビル2階
URL:https://andone-ueki.jp/company

▼事業内容
司法書士、行政書士、税理士の各種士業の専門家が在籍し、皆様からの相談に対して、法務・税務の視点から、的確なアドバイスをしております。
また、ワンストップで依頼に対応するため、スピーディーに業務が完了します。

会社の誕生

映画監督を夢見た高校時代。留学は叶わず、日本の大学へ進むも浪人生活を送りました。東京の大学で表現活動をする中、大学2年で法律と出会います。何気ない日常に潜む法律の仕組みに興味を持ち、人の役に立ちたいと弁護士を目指しました。
しかし、弁護士の道は険しく、卒業後約5年のニート生活を送ることに。社会との隔たりを感じ、27歳で司法書士への転身を決意。猛勉強の末合格し、当時の妻と立川で事務所を開業しました。二人で事務所を運営するも、将来の展望の違いから離婚。
AI技術の進化を目の当たりにする中で、「人に伝える」仕事の重要性を再認識し再スタート。苦労する日々の中、父方の祖父の遺産相続争いを目の当たりにします。親族間の争い、失われる絆。その光景は、私自身の経験と重なり、「家族の繋がりを守りたい」という強い思いが湧き上がりました。
これが、私が相続問題に特化した司法書士として生きることを決意した瞬間です。行政書士の資格も取得し、専門性を高め、自身の経験から感じた「法律は人の生活を守り、感謝される仕事」という原点を胸に、今日も相続問題に真摯に向き合っています。

入会のきっかけ

大阪に事務所を移転した際、大学のOB会で紹介されたのが、弁護士の同級生で、西区倫理法人会の斎藤会長でした。正直、朝の集いは早起きが大変でしたが、参加していくうちに、様々な実践を通して成長していく皆さんの姿を見て、私もこんな仲間に囲まれたいと強く感じ、入会を決意しました。

転機となるような学びは?入会してよかった?

倫理法人会の栞に書かれた言葉や、毎月届く「職場の教養」から多くの学びを得ています。特に大きかったのは、「思ったらすぐ実践」という意識の変化です。以前は後回しにすることが多かったのですが、倫理法人会での学びを通して、すぐに実行することの大切さを実感しています。

倫理法人会で学ぼうとしている経営者のみなさんへのアドバイス

経営者として、私が何よりも大切にしているのは「あり方」です。もちろん、事務所の運営には売上も重要ですが、それ以上に、私たちの仕事が社会の役に立つことが大前提だと考えています。倫理法人会に入会して強く感じたのは、時代が変わっても変わらない、普遍的な「あり方」を学べるということです。栞の言葉や様々な学びを通して、経営者としての軸をしっかりと持つことの大切さを改めて認識しました。私は、自分の家族はもちろん、一緒に働く従業員、そして社会全体の幸せを願っています。そのために、倫理法人会での学びを日々の実践に活かし、これからも精進していきたいと思っています。

今後のビジョン

今後の私のビジョンは、相続の専門家として全国に拠点を広げることに加え、母が長年身を置いていた生命保険業界との連携を強化することです。相続は、生命保険が絡むケースも少なくありません。ですから、生命保険のプロの方々が相続という分野でもっと活躍できるよう、各地の行政書士の皆さんに向けて講座を開きたいと考えています。私が「寝なくても大丈夫」と言えるほどのバイタリティを持っているのは、長年仕事に打ち込み、充実した日々を送っていた母の姿を見てきたからです。私も母のように、仕事を通して誰かの役に立ち、充実感を得られる人生を送りたいと思っています。


【取材 太田愛莉/大阪西区倫理法人会/幹事】
【撮影 写真スタジオハート 代表 上田哲也/枚方・交野倫理法人会】

今回のインタビューは、過去の映画監督の夢が、「人の人生を描き、伝える」という形で今の仕事に繋がっているという話も興味深く、人生の多様性を感じました。どん底から這い上がり、自身の経験を活かして多くの人の役に立ちたいという強い志が伝わる、心に残るインタビューとなりました。その中でも、ご自身の家族の相続争いが専門分野を決める決定的な理由になったという話は、個人的な経験が仕事の原動力になることを改めて教えてくれました。
AI技術の進化を見据え、「人に伝える」「心を動かす」という人間ならではの価値を重視されている点に共感しました。法律知識だけでなく、相談者の心情に寄り添い、家族の絆を守りたいという強い想いを持って仕事に取り組む姿勢が素晴らしいと思いました。
倫理法人会での学びを経営や考え方に活かし、「あり方」を重視し、社会全体の幸せを願うという理念も印象的でした。YouTubeやエンディングノートの普及活動など、相続の知識を広く伝え、トラブルを未然に防ぐ活動もすごく大切なことだと思います。

【上木拓郎氏の所属単会/大阪西区倫理法人会】
2025年6月掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。