三島硝子建材株式会社 取締役 三島あゆみ氏にインタビューしました。

▼企業情報
社名:三島硝子建材株式会社
設立:1970年2月
役職:取締役
住所:大阪府東大阪市岸田堂西2-4-22
URL:https://sashnomishima.com/

▼事業内容
アルミ建材設計製作施工

事業を始めたきっかけ

1970年先代(現会長)がガラスの割れ替えや網戸の修理から始めた会社です。会長は近畿大学野球部出身。社会人野球の選手でもありましたが、プロには進まず「自分で何か商売をしたい」と考え、先祖代々の土地を貸し工場として利用しながら資金を貯め、自身で会社を立ち上げることを決意しました。
その頃世の中は高度経済成長という時代を迎え、木製建具からアルミ製建具(アルミサッシ)へと住環境が変化し始めた頃でもありました。その流れに乗る形で、住宅用ガラス・網戸修理を扱う商店から、大型ショッピングモールや店舗用フロントサッシを扱う製造業として法人化いたしました。その当時から現在まで引き続いている想いは“技術で日本一の会社になる”“お客様の信用を得る”というもの。これから先も守っていきたいと思います。
また、弊社では2010年から毎年1~2名ベトナム人技能実習生を受け入れています。「弊社で一生懸命学んだ技術を帰国後も祖国で発揮してもらいたい」「彼らとこれからも繋がっていきたい」という思いから、2015年ベトナムに同事業内容の有限会社を設立しました。今では、元実習生(4期生)が社長として現地法人を運営しています。

倫理法人会に入会した理由

福井専任幹事からお声をかけていただいたのが入会のきっかけです。地域の方から“三島硝子建材がこの街にあって良かった”と思っていただけるような会社になりたいと動き出した頃でした。
佐藤会長も弊社に足を運んでくださり「三島さんのやりたいことは何ですか?」という話の中で「地域住民や子どもたちのために何かしたい」という思いを伝えたところ「文教委員会との親和性が高いのでは」とすすめていただき、入会を決めました。

人生の転機となるような学び

毎回、講話で印象的なのは、経営者の方々が人生でつまずいた経験や自社・自身の課題を赤裸々に話してくださる点です。「そこまで言わなくてもいいのではないか」と思うような情緒的な部分までお話くださるので「なぜ今こうなっているのか」という因果関係が腑に落ちる点も多く、とても勉強になります。
聴講者の方々も、会社の規模や学歴、人脈などで個人を判断するのではなく、覆いなく、ひとりの人間として講話者と向き合い、話を聞き、受け入れる度量の深さに人間力を感じます。
また、モーニングセミナーが終わり部屋を出る際に、会長はじめ専任幹事の「いってらっしゃい」という一言が心地よく、会社に戻ってからも挨拶やお辞儀を丁寧にしようという意識が生まれました。

入会を考えている人へのメッセージ

まだ私自身が入ったばかりでアドバイスできる立場ではないのですが、大人になってから挨拶やお辞儀を丁寧に教えていただける場はなかなかないと思います。それだけでも十分価値のあることだと感じています。
また、モーニングセミナーだけでなく、その前にある朝礼にもぜひ参加していただきたいです。朝礼では「“はい”の実践」があるのですが、最初は次が自分の返事する番だと分かっていても不思議なくらい声も出ないし、タイミングも図れない。でも回数を重ねるうちに自然と返せるようになり、その時の充足感がとても嬉しく、小さな積み重ねが自信につながっていくと感じています。

今後のビジョン

会社としては、先代から続く想いと新しいことを取り入れながらも培ってきた技術を繋いでいくこと、全従業員がこの会社で働いて良かったと感じること、お客様と共に繁栄することなどを日々の事業で誠実に行います。私たちが次世代にすべきことは、そのバトンをしっかりと繋ぐことだと思っています。
2025年夏から「てらこもんず」という地域活動を立ち上げました。「てらこもんず」は「寺子屋の“てら”」と「共有するという意味の“common”」を合わせた造語です。子供たちが不安に感じた時や何かあったときに【駆け込める場所】【居場所】として企業が主体的に取り組みます。このような「“企業版”こども110番の家」としての存在を広めつつ、大人も学び、想いを共有できる場所作りを実践していきたいと考えています。小学校と同校区にある企業・事業者と同区の小学校長が、地域の課題を共有し、企業が子供達や地域のためにできることを考えます。東大阪市内には49の小学校と2つの小中一貫校があります。そのすべての校区に少なくとも1社、賛同企業が存在し安心安全なまちづくりをみんなで実現したいと考えています。こういった想いに、賛同してくれた地域住民の方々をはじめ多くの学生達や教育関係者の方が、既に関わってくれています。これからも賛同いただける方と一緒に一歩ずつ進めていきたいです。
小さな頃から地域の方達に大切にされ、また地域へ愛着を持って育った子供たちが、10年後、20年後に私たちと一緒にこのまちで働いてくれたら…これ以上嬉しいことはありません。まずは自分たちの地域から。できることを一歩ずつ。将来は、どの地域にいっても安心安全の場所「てらこもんず」が存在するようなまちづくり・未来づくりができたらいいなと思っています。

編集後記

私自身東大阪市に住んでいますが、住んでいる街に三島硝子建材さんのような会社さんがある事を誇りに思いたいなと思います。
代表取締役であるご主人と様々な学びを共にされて、生涯あり方を学び続けられている姿は人の鏡です。いつも真面目に地域の方ともコミニュケーションを取られています。てらこもんずの事業が、令和の時代に少し忘れられた、街で人を育てていくという事、古き良き日本の文化の継承の新たな取り組みになればと思います!

<取材> 寺井心/大阪鴻池倫理法人会 副事務長
<撮影> 小栁宣昭/道修町studio 代表/大阪城倫理法人会

2026年5月 No.331 掲載

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。