GENKIな会員企業のご紹介

西部エンジニアリング 株式会社 代表取締役 石井宏之 氏にインタビューしました。

社名:西部エンジニアリング 株式会社
設立:平成9年2月 設立
役職:代表取締役 石井 宏之
住所:和泉市テクノステージ三丁目9-12
URL:http://www.seibu-eng.co.jp/

事業内容
プラント建設工事、プラント機器製造等

会社の誕生

会社の誕生は、私が前に勤めていた会社が倒産したんで、何かやらんといかんなと思った。
勤め人でよその会社に来てくれってところもあったんやけど、「1回」自分でやってみようという中で会社をおこした。仕事内容は、前に勤めていた会社とは、まったく一緒ではないんですけど、建設的なところは一緒なんです。
会社を起こしてちょうどバブルが崩壊したあとやったんで、仕事もできるかどうかわからなかったけど、まあ「1回」やってみようと。3・4年は赤字やった。その中でも地道にやっていく中でお客さんの信用を得る中で現在にいたってる。
工業団地に来たのは11年目になるんでね、それまで10年間は堺市の別の所で工場をかりて、300坪のところで仕事をしてました。

入会のきっかけ

久米さん(堺市北区倫理法人会副専任幹事)と相良さん(堺市北区倫理法人会副事務長)が、飛び込みで会社に来たんです。
和泉市長の講話の件でね。和泉市には力を入れていたので、その関係で行かせてもらった。
基本的な倫理の考え方は、道徳的なこと、禅の教えを昔から学んでいた私の考え方とよく似ているので、すっと入ってきた。
ただ、あの時は会社が厳しいときで会社を立て直ししないといけないときで、なかなか入会できなかった。
それからずっと1年半くらい入会してなかったんですけど、堺市中区の方々がたびたび会社訪問をしてくれて、仕方なしではないけど、たまたまモーニングセミナーに行った時に朝日里佳さんの講話の中で、「私がモーニングセミナーに来たら誰か入ってくれるんです」ってそういうことを言うんで。これが入会のきっかけですね。

転機となるような学びは? 倫理に入会してよかったことは?

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1つは、『万人幸福の栞』かな。あの内容を読んでて、「あー確かにそうやな」と改めていかないといけないなって思うし、あれは非常にいい読み物だと思います。最後の17条が、自分には一番しっくりきてる。

あとは会長職を拝命したことかな。
自分が会長になってくると、中区のトップやから引っ張っていかないとあかん立場になるから、自分はいい加減なことをやっていられない。
私を見て役員さんや会員さんが対応していくから、中心となる人間が揺らいできたら、みんなも揺らぐやろうし。
大阪府の単会のモーニングセミナーも全部回ろうと思ってる。各委員会にも出席して、この目でどんなんかって見てみたい。そこで改革できるか、倫理というイメージだけじゃなしにどんな色を染めていけばもっと良くなるのかを考えていきたい。

倫理に入って良かったのは、時間を創ることができるようになったこと。
今までやったら週2回、それまでやったら月2回。毎日4時半に起きてモーニングセミナーに行って、会社に帰ってくると、会社に費やしてきた時間は削がれる。
たとえ2時間3時間でも。削がれたからできないかって言ったらそうじゃない。自分で「時間を創ろう」とする。24時間っていうのは、誰でも同じように平等にあるから。それをいかにして使うかは自分自身やから。だから倫理やってるからできないとか、「仕事やってるから倫理行かれへん」とか、言うんじゃなしに行こうと思えば時間は創れる。

自分で時間を創るのは自覚、覚悟やで。勉強時間と遊ぶのが一緒になっても、遊ぶために一生懸命勉強して、勉強時間を縮めて遊ぶ時間を創るやん。それと一緒やねんて。だらだらって、しとったらあかんねん。集中して物事をしていれば、人間はできるだけの能力がある。それが大事やと思う。
自分自身の体験やけど、毎日4時半に起きていってるから、確かにしんどいというか、かなりハードやけど、わざと4時半に起きてモーニングセミナーにあっちこっち行けるようにして、帰ってから仕事ができるように時間調整ができるようになった。

倫理法人会で学ぼうとしている 経営者のみなさんへのアドバイス

書いた本を少しずつ読んでて、書かれた本人がどういうふうに思って書たれたのか、原点を知っておかないといけないと思う。モーニングセミナーなどの講話で、いい話を聞いたっていうことを感じ取って欲しい。

学びたいっていうのは個人個人で差があるから、名刺交換でもいいからコミュニケーションにでも使ってくれてもいい。

今後のビジョン

プラント建設業に携わっているけど、ほとんどが大手の会社ばっかり。競争して勝っていかなあかんと、どうしても単価競争になり大手に苦戦してしまうし特徴がなくなってしまう。そういう中で生き残っていこうとなると、どうするかっていったら技術力をあげていかないと。我社しかできないってことじゃないけど、1000社あれば、そのうち技術レベルがあるのが50社しかないってとこに、そういう範囲の中に入っていこうと。
今年初めてISOを取った。ISOを取ったのは、よそのコンサルタント会社さんに依頼したんじゃなしに、社員がみんな努力して取ったんや。だからそれだけ値打ちがあるねん。それがひとつの自慢。経済産業省電気事業法の認定工場になるのは結構難しいんやけど、溶接技術とかをレベルアップして、3年先には取得して認定工場でやろうかと。そこまでいける会社はなかなかない。全国で認定工場になってるのは70社しかいてない。ほぼほぼ半分ぐらいは大手さんばっかり。そこに参入していって、我社のレベルをあげていって、その他大勢の中でたたかれるんじゃなしに、我々の技術はこうやから買ってくださいよって言えるようになるし、普通の単価で受注ができるんじゃないかと考えている。こういったことを今後も仕掛けていきたい、我社の成長につなげていきたい。

 

 

 

【取材 堺市中区倫理法人会 幹事 大参直基】
【カメラマン 堺市北区倫理法人会 株式会社Photostudio S 杉谷昌彦】

今年から会長職を拝命した石井氏。並々ならない覚悟を感じられる時間を共有できました。会社のビジョンをきっちりと描き、それを実現する行動力も凄い。この覚悟と行動力があれば、どのような苦難にも打ち勝てると実感しました。今後のご活躍を期待しております。

【石井宏之氏の所属単会 → 堺市中区倫理法人会

※記事中の所属や役職およびインタビュー内容は、取材当時のものです。